今回は「アナログコンピュータ/デジタルコンピュータ」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.アナログコンピュータとは?/デジタルコンピュータとは?
アナログコンピュータ[analog computer]とは、データをデジタルに変換せずにアナログのまま演算処理するコンピュータのことです。
ある信号の瞬時値(その瞬間の値)が1[V]なら1[V]のまま取り扱いますし、5[V]だったら5[V]として取り扱うのです。
アナログコンピュータは、専門的な仕事をしていなければお目にかかれることはないコンピュータです。
何故見かけることがないのかというと、私たちが日常的に使用しているコンピュータはデジタルコンピュータに置き換わっているからです。
アナログコンピュータは、流動的なデータをそのまま取り込みます。
なので、生のデータをそのまま取り扱えるという明確なメリットがあります。
一度デジタル化すると端数を切り捨てたりして近似値で表現することになってしまうので、その時点で本来の値とは差が生じてしまいます。
また、アナログデータのままだと加算や減算などを行う際、演算を行わなくても信号をそのまま重ね合わせればリアルタイムに結果が得られるという利点もあります。
上記のような利点を加味して、弾道予測・潮位予測などの専門的な分野ではアナログコンピュータが使用されていたりします。
ただ、問題点も多いです。
流動的なデータを保存するとなるとデータ量は膨大になりますし、流動的なデータの再現は難しい上にノイズの影響を受けやすいんです。
それに対してデジタルコンピュータは、あらゆる情報を“0”と“1”の組み合わせ、2進法で表現します。
例えば、電気信号が入力された場合は“1”、何も入力されていない場合は“0”という具合に表現するわけです。
なので、データをデジタル化した場合、データ量・データの取り扱いやすさ・ノイズ耐性・データの正確性・データの再現性などがアナログコンピュータと比較して優れたものになります。
その為、一般普及しているのはデジタルコンピュータなのです。
まあ、一部をアナログ形式で演算処理したりという具合に、デジタルとアナログのハイブリッドになっているコンピュータも多く存在しますけどね。
3.まとめ
アナログコンピュータとは、データをデジタルに変換せずにアナログのまま演算処理するコンピュータのことです。
デジタルコンピュータとは、データをデジタルに変換して演算処理するコンピュータのことです。
一般普及しているコンピュータはデジタルコンピュータです。
以上、「アナログコンピュータ/デジタルコンピュータ」についてでした。