今回は「MACアドレス/ベンダーID」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
その対策として、本ブログでは記事中に登場する一部の用語(※よくある青字下線表示をしてある)をクリックすると、別途その用語についてまとめた記事へ移動させるような形式を取っています。
そのまとめ記事の一部が本記事となります。
その為、まとめてある内容は基本中の基本で、『おそらくこんな意味なんだろうな』と理解してもらうのを目的としています。
わかりやすくがモットーです。
なので、難しい言い回しは極力避けますし、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので言葉遣いもゆるゆるにしていきます。
用語の一覧は本ブログトップの「用語集」というボタンから閲覧できるので、他にも気になる用語があったらそこを覗いてみてください。
2.MACアドレスとは?/ベンダーIDとは?
MACアドレスの“MAC”とは、[Media Access Control]のことです。
そのまま訳すと[メディアのアクセスを制御するアドレス]になります。
ここで言うメディアは”情報を伝達するもの”を指していて、ネットワーク機器に割り当てられた固有の識別番号のことをMACアドレスと呼びます。
例えば、PCやルータの場合は有線LANと無線LANにそれぞれ別のMACアドレスが割り振られていますし、スマートフォンやゲーム機なんかにもMACアドレスが割り振られています。
何かしらの通信機器には全部割り振られているんです。
MACアドレスは通常12桁の16進数で表現されます。
A1:B2:C3:D4:E5:F6
上記のような数字の羅列になっています。
「:(コロン)」の場合もあれば、「-(ハイフン)」の場合もあるようです。
前半の6桁(A1:B2:C3部分)は製品のメーカを表すアドレスで、ベンダーIDと呼びます。
後半の6桁(D4:E5:F6)が製品に個々に割り振られたアドレスとなっています。
「A1:B2:C3」から始まるMACアドレスを持つ製品は、全て同じメーカが作った製品だということです。
「A1:B2:C3:11:22:33」というMACアドレスを持つ製品と、「A1:B2:C3:44:55:66」というMACアドレスを持つ製品があったのなら、それは同じメーカが作った製品なのです。
ただし、メーカにベンダーIDは1つという制約は無いので、ベンダーIDが異なっても同じメーカの製品という可能性はあります。
後半6桁は重複しないようにしてあるので、ある製品が持っているMACアドレスは唯一無二のものとなります。
ただ、MACアドレスを変更する方法も一応存在するので、もし故意に変更していたら重複する可能性はあります。
工場出荷時点でROMに書き込むので、普通は変更しませんけどね。
WindowsのPCの場合、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「状態」→「ハードウェアと接続のプロパティを表示する」と選択していくと物理アドレス(MAC)という形で表示されているのを確認できます。
有線のイーサネット接続用のMACアドレス、Bluetooth用のMACアドレス、Wi-Fi用のMACアドレス…という具合に、個々の通信ごとに全部バラバラになっています。
要は、特定の通信をするためのポートは全てMACアドレスというわけです。
ちなみに、私は最初OSのMacが関係しているアドレスか何かなのかと漠然と思っていました。
調べてみたら全く関係無かったよ!
3.まとめ
MACアドレスとは、ネットワーク機器に割り当てられた固有の識別番号のことです。
また、MACアドレスの内、製品のメーカを表す前半の6桁のアドレスのことをベンダーIDと呼びます。
IPアドレスと意味が似通っているので、以下の記事も参考にしてみてください。

以上、「MACアドレス/ベンダーID」についてでした。