今回は「メタルマスク」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.メタルマスクとは?
メタルマスクとは、SMT部品をプリント基板に実装するためのパターンに当たる銅露出部に合わせて穴が開いた金属板のことです。
部品を実装していない生基板の上にメタルマスクを被せ、上からクリームはんだ(ペースト状になったはんだのこと)をスキージと呼ばれるヘラで塗ります。
すると、銅露出部にのみはんだを塗ることができるという寸法です。
言葉にするのは簡単なのですが、メタルマスクを上から真っ直ぐに押さえていないと隙間ができてしまうので、慣れていないと銅露出部以外にもクリームはんだが載ってしまうということは結構あります。
クリームはんだを銅露出部にのみ塗った生基板は、マウンターで部品を実装し、リフロー炉を通すことで万遍なくはんだ付けが可能です。
量産時には必要となる治具なのです。
ちなみに、メタルマスクはガーバーデータ(プリント基板に部品を実装するためのデータ)を基に作られます。
3.まとめ
メタルマスクとは、SMT部品をプリント基板に実装するためのパターンに当たる銅露出部に合わせて穴が開いた金属板のことです。
リフロー工程のためには必須となる治具です。
以上、「メタルマスク」についてでした。