【基本がわかる用語解説】 プリプレグとは?

用語

普段使いしているけどよくよく考えると説明が難しい単語ってありませんか?
この記事は、私が疑問に感じた用語について調べてまとめたものとなっています。
イメージ重視で『ああ、そんな感じか』と理解したい人向けです。

今回は「プリプレグ」についてです。

1.初めに

わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。

残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。

その対策として、本ブログでは記事中に登場する一部の用語(※よくある青字下線表示をしてある)をクリックすると、別途その用語についてまとめた記事へ移動させるような形式を取っています。
そのまとめ記事の一部が本記事となります。
その為、まとめてある内容は基本中の基本で、『おそらくこんな意味なんだろうな』と理解してもらうのを目的としています。
わかりやすくがモットーです。
なので、難しい言い回しは極力避けますし、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので言葉遣いもゆるゆるにしていきます。

用語の一覧は本ブログトップの「用語集」というボタンから閲覧できるので、他にも気になる用語があったらそこを覗いてみてください。

2.プリプレグとは?

プリプレグとは、プリント基板の成形に必要な絶縁性の接着剤のことです。

プリント基板のベースとなる材料に銅張積層板というものがあります。
この銅張積層板は、積層板という硬化した樹脂材料に銅箔が貼り付いた構造になっているのですが、樹脂と銅箔を貼り付けるナニカが必要になります
それがプリプレグです

プリプレグは絶縁性の高いガラス繊維で織ったガラスクロスや紙などの基材に熱硬化性を持った樹脂を含浸(がんしん)させて、加熱処理を施すことで半硬化状態になった樹脂材料のことです
加熱処理前は接着剤のように粘着性を持っているのですが、適切な加熱処理を行うことで常温だと粘着性を持たない半硬化状態にすることが可能です。

半硬化状態にした時以上のある一定ラインを超えた温度で加熱することで完全に硬化した状態にすることも可能なのですが、プリプレグはあえて半硬化状態にしています
完全硬化した状態では再加熱しても硬化したままなのですが、半硬化状態だと再加熱すると溶融します
つまり、元の接着剤の状態に戻ることが可能なのです。
この性質を利用してプリント基板の成形用の接着剤として使用しているわけです。

銅張積層板は普通に考えると積層板-プリプレグ-銅箔という順番で積み重ねると思いそうなものですが、実はそうとも限りません。
というのも、積層板ってプリプレグを複数枚重ね合わせて加圧・加熱処理をして完全硬化させた材料を綺麗に仕上げたもののことなんですよ
なので、プリプレグを複数重ね合わせて外層を銅箔にした状態で加圧・加熱処理を行っても、積層板の表面にプリプレグを敷いて銅箔を貼り付けて加圧・加熱処理をしても、結局出来上がるものは銅張積層板なんです。
もちろん加圧・加熱の条件は微妙に変わりますけどね。

ちなみに、多層構造(パターン層が複数ある構造)のプリント基板を作る場合、銅張積層板と銅張積層板を重ね合わせて構成します。
では、銅張積層板同士を重ね合わせて固定する方法はというと、ここでもプリプレグが登場します。
つまり、プリント基板ってプリプレグだらけなんです。

3.まとめ

プリプレグとは、プリント基板の成形に必要な絶縁性の接着剤のことです。
プリント基板のベース素材である積層板の材料にもなっています。

関連した記事がありますので、興味があれば以下も併せてご覧ください。

【基礎から学ぶ基板】 プリント基板の製造工程 ~大まかな流れをわかりやすく解説!~
電気初心者の方でもわかりやすいようにイメージを意識してまとめてみました。今回はプリント基板の製造工程についてです。
【図でイメージする関連用語】 プリント基板とは? ~プリント基板の層構成をわかりやすく解説!~
イメージ図を用いて簡単な解説を行い、用語をまとめて覚えられるように一工夫してみました。今回は、プリント基板の構成についてまとめてみました。

以上、「プリプレグ」についてでした。

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