今回は「脈流」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
その対策として、本ブログでは記事中に登場する一部の用語(※よくある青字下線表示をしてある)をクリックすると、別途その用語についてまとめた記事へ移動させるような形式を取っています。
そのまとめ記事の一部が本記事となります。
その為、まとめてある内容は基本中の基本で、『おそらくこんな意味なんだろうな』と理解してもらうのを目的としています。
わかりやすくがモットーです。
なので、難しい言い回しは極力避けますし、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので言葉遣いもゆるゆるにしていきます。
用語の一覧は本ブログトップの「用語集」というボタンから閲覧できるので、他にも気になる用語があったらそこを覗いてみてください。
2.脈流とは?
脈流[pulsating current]とは、極性は一定だが、大きさが変動する性質を持った電流のことです。
交流を整流した段階では、直流ではなく脈流になります。
極性が正か負のどちらかになっていて、周期的に山と谷が連続するような波形を描きます。
全波整流波形や半波整流波形のことです。


上図における整流後の波形のようなものが脈流に当たるわけです。
この脈流を平滑回路に通すことで、極性も大きさも変化しない均一な直流を作り出せるのです。
ちなみに、平滑回路を通しても脈流は完全に平坦にはなりません。
取り除ききれない“小さな乱れ”が残ります。
この乱れのことをリプルと呼びます。
リプルまで抑制したい場合は、平滑回路の更に後段にチョークコイルなどを用意する必要があります。
ここまでしてやっと綺麗な直流が得られるんです。
まあ、用途によってはリプルを抑える必要までは無かったりもしますけどね。
3.まとめ
脈流とは、極性は一定だが、大きさが変動する性質を持った電流のことです。
以上、「脈流」についてでした。