今回は「株価の仕組み(上場する際の株価はどのように決定されるのか?株価はなぜ変動するのか?)」についてです。
1.初めに
これまでの記事で、1株○○円だから単元株で買うと××円になるというような説明をしてきましたが、そもそも以下のような疑問があるのではないでしょうか?
『株価ってどうやって決定しているの?』
『株価ってなんで変動するの?』
色んな銘柄の株価を確認してみるとわかるのですが、1株数十円の銘柄もあれば、1株100万円を超えるような銘柄もあります。
株価がピンキリなんですよ。
ここに何が違うのかという疑問を持つのは当然だと思います。
ということで、今回は株価に関する解説をしていきます。
2.上場する際の株価はどのように決定されるのか?
上場した企業は株価が公表され、投資家が売買の注文をするようになります。
ただ、IPO(会社が初めて株式を公開して証券取引所に上場すること)する際の株価はどのように決定しているのでしょうか?
まずはそこから説明していきます。
この上場前の価格のことは公開価格や公募価格と呼ばれます。
公開価格は市場で決まるのではなく、企業・主幹事証券(IPOを担当する証券会社)・投資家の需要の3つを基に決定します。
投資家の需要というのは、具体的には「この値段なら買いたい!」という希望を出すブックビルディングという方式が採用されています。
この時点で需要が高ければ公開価格が高くなりやすいというわけです。
ただし、これは上場する前段階の話であって、実際に上場した当日の初期値とはまた異なります。
何故かと言うと、上場日の朝一には注文が殺到するからです。
公開価格で買いたがってた人達は上場した瞬間に買いに走る可能性が高いに決まっていますからね。
それらの売買注文に応じて上場日の初期値は決定するのです。
買い注文が集中すると公開価格の2倍の初期値になることも珍しくないので、プロの投資家の方たちには死活問題でしょうね。
3.上場した後に株価が変動する理由
次は、上場企業の株価が日々変動する理由についてです。
まあ、さっき軽く振れてるんですけどね。
端的に言うと、株価は市場の需要と供給に応じて変動します。
買い注文が多ければその会社の株式が注目されて欲しがっている人が多いということですので、需要が高く株価が上昇します。
それに対して、売り注文が多ければその会社の株式を何らかの理由で手放す人が現れたということですので、需要が低く株価が低下します。
需要(株式を買いたい人)と供給(株価を売りたい人)のバランスで株価が上下しているのです。
つまり、株式を欲しい人たちが今の値段よりも高い値段を払ってでも買いたいと考えるから株価が上昇するというある意味当然の流れなんですよ。
株価が上下するポイントは、その会社の売上や利益の額などを表す業績や、事業に関わるニュースです。
話は単純です。
赤字経営が何年も続いていて配当金も年々低下していて回復が見込めない企業があったとして、そんな企業の株式を保有していたいですか?
企業が不正会計をして脱税していたというニュースが流れたとして、そんな企業信用できますか?
仮にこのようなネガティブな情報が入ってきたら、株主の売り注文が殺到するんですよ。
そうなると、株価が暴落するのです。
逆に、新規事業が上手くいっているという報告があったり、新製品が巷ではブームになっているというニュースが流れていた場合、その企業への関心が高まり、株式の買い注文が増えます。
そうすると株価が上がるのです。
他にも、金利・外国為替事情・政治・自然災害・国際情勢など、株価に与える影響は様々です。
例えば、金利が下がるとお金が借りやすくなり、事業の拡大がしやすくなります。
すると業績が向上して景気が良くなり、株価が上がりやすいです。
政治で言えば、高市さんが総理大臣に就任したら一気に全体的な株価が上昇したりしています。
他の候補者が当選していたら、今頃株価は暴落していたんじゃないですかね…。
プロの投資家たちはこの辺りの情報を鑑みて売買注文をしているわけですね。
で、そんな人達が積極的に株式取引をしているので、株価は日々変動しているというわけです。
以上、「株価の仕組み(上場する際の株価はどのように決定されるのか?株価はなぜ変動するのか?)」についてでした。


