【電気部品・電子部品の解説】 そもそも電気部品と電子部品と何が違うのか?

電気電子
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電気の仕事をしていると様々な部品を用いる機会が出てきます。
コイル・コンデンサ・IC・コンバータ・パワーサプライなどなど…名前は聞いたことあるけどイマイチ何なのか理解していないものもあるのではないでしょうか?
この記事では、そんな部品について基本からわかりやすく解説していけたらと思っています。
機械部品に関する記事も混ざってたりしますが、深く考えないでください。

分類するのが面倒だっただけです。

今回は、「そもそも電気部品と電子部品は何が違うのか」についての説明です。

1.初めに

身の回りには電気を供給することで動作する製品が多々あります。
スマートフォン・TV・冷蔵庫・洗濯機などです。

これらの機器は、電気機器と電子機器、どちらに該当すると思いますか?
どちらも同じものを指しているように感じるかもしれませんが、実は電気○○と電子○○では本質的な意味が異なります
電気機器/電子機器、電気部品/電子部品、電気回路/電子回路などは、それぞれ指しているものが異なるのです。
しかも、電気と電子の単体の意味を知っていても、電気○○と電子○○の意味には直接は結びつかないんですよね。
地味に厄介です。
まあ、よく考えると結びついていないこともないのですが…。

本ブログでは電気部品や電子部品の情報なんかもまとめてるので、ここでは電気部品と電子部品は一体何が違うのかを記述していこうと思います。
そんな難しい内容ではないので、気楽に読んでみてください。

2.電気機器とは?電気部品とは?

電気機器(部品)とは、大雑把に言うと電気で動く機器(部品)のことです。
電気を流すことで動作するという関係を主軸としているわけです。
つまり、電気エネルギーを運動エネルギーや光エネルギーに変換することを目的としている機器を指しています。
その為、電池をモータに繋げて回転させたり(電気エネルギー→運動エネルギー)、電池を電球に繋いで光らせる(電気エネルギー→光エネルギー)という中学~高校で習うような内容は、電気回路の分類になります。

このように、電気機器の目的はエネルギー変換です
エネルギーを変換するだけなので、そこに意思はありません
エネルギーを変換するという仕事を任されているので、それだけを忠実に行ってくれるのが電気機器です。

例えば、暑いからエアコンを付けて27℃に設定したとします。
エアコンが電気機器だった場合、『27℃で部屋を冷やしてくれ』という命令を受け取り、その指示通りに一定の冷たい風を送り続けます。
そこに意思は無いので、『そろそろ部屋冷えたから手抜くわ』といった融通が利きません。
既に十分に冷えていようがずっと冷やし続けます。

これが電気機器のイメージです。
指示したらそれに一直線なんです。

3.電子機器とは?電子部品とは?

電子機器(部品)とは、電子の流れを制御することで信号制御を行う機器(部品)のことです。
ケースAの場合はBを実行、ケースCの場合はDを実行と言った制御ができます。
要するに、電気機器と違って融通が利くモノを電子機器と呼ぶのです。

先程のエアコンの例でいう『そろそろ部屋冷えたから手抜くわ』を実行してくれるのが電子機器なのです
最近のエアコンは部屋が涼しくなってくると風量を勝手に弱く調節してくれるでしょう?

このように、制御に意思のようなものが宿るのが電子機器ということです。
また、そのような制御用途に使用される部品を電子部品と呼ぶわけです。
指示したらそれに従いますが、その後に自分で考えて柔軟に行動できるんです。

4.まとめ

電気機器と電子機器の違いはわかりましたでしょうか?

わかりにくかった場合は、指示待ち人間が電気機器で、指示には従うけど自分なりに考えて行動してくれるのが電子機器だとイメージしてください。
それで間違えてはいませんから。

以上、「そもそも電気部品と電子部品は何が違うのか」についての説明でした。