今回は、『個別』と『別個』の意味の違いについてです。
基本的に結論だけ見ておけば知りたいであろう内容は載っていると思います。
より詳しく、雑学として知っておきたい場合は以降の項にも目を通してみましょう。
1.結論
「個別」は一つのモノをいくつかに別けること、「別個」は別の個体もしくは「個別」と同様の意味を持ちます。
意味が被っているので、“別の個体”という意味で使いたい時に「個別」を使わないようにだけは注意しましょう。
2.辞書から考える
まずは「個別」の意味です。
全体を構成しているものを切り離した一つ一つ。個々別々。「—に交渉する」「—指導」
引用:weblio国語辞典 デジタル大辞泉
一“個”のモノを“別”けるという意味ですね。
「別ける」には、「 一つにまとまっているものをいくつかの部分にする」という意味がそもそもあるので、文字通りそのままの意味だと言うことですね。
ホールケーキを切り分けたらそれは個別のケーキになるという話です。
次に「別個」の意味です。
1 別のものであること。また、そのさま。「—な(の)立場で検討する」
引用:weblio国語辞典 デジタル大辞泉
2 一つ一つ切り離されていること。また、そのさま。個別。「それぞれ—な(の)問題として扱う」
“別”の“個”体を表している場合と、「個別」と意味が被っている場合があるようです。
3.実際の使用ケースから考える
「個別」と「別個」の違いについては調べても明確な答えは出てきませんでした。
辞書では一部意味が被っていますし、知恵袋なんかでは自信満々にソース不明の違いをレクチャーしている方もいました。
なんとなくこの場合は「個別」、この場合は「別個」と感じることもあるのですが、結局のところその“なんとなく”が正しいのかもわからないのです。
なので、最低限“別の個体”という意味で使いたい時に「個別」を使わないようにだけは注意しましょう。
以上、『個別』と『別個』の意味の違いについてでした。