【言葉の意味の違い】 『ご教示』と『ご教授』の違いをわかりやすく解説!

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普段何気なく使っている言葉でも、よく考えると本当に正しい使い方ができているのか疑問に思うことはありませんか?
私はたまにあるので、辞書で調べて意味を噛み砕いてまとめたのが本記事です。
調査して考えた結果『多分こうだろう』という結論を載せていきますので、参考程度に留めていただけると幸いです。

今回は、『ご教示』と『ご教授』の意味の違いについてです。
基本的に結論だけ見ておけば知りたいであろう内容は載っていると思います。
より詳しく、雑学として知っておきたい場合は以降の項にも目を通してみましょう。

1.結論

簡単に言えば、長期間に渡って教えを乞うなら「ご教授」短期間でちょっと教えて欲しいなら「ご教示」です。

目上の方へ『教えてほしい』という表現を丁寧語にしているという部分は同じなのですが、「ちょっと質問いいですか?』レベルを『ご教授ください』にしてしまうとわかる人には『なんだコイツ?』と思われます(笑)

そもそも「ご教示」という言葉を知らないから全て「ご教授」と言っている人が多いので、間違えて使っていてもバレない可能性もあります。
可能性ですけどね。

2.辞書から考える

まずは「ご教授」の意味です。

ご教授(ごきょうじゅ)とは「教えて伝える」という意味で用いられる丁寧な言い方です。「教授」に丁寧表現の「ご」(御)を付けた表現です。たいてい「ご教示ください」と「ご教授願います」「ご教授いただけますか」というような言い回しで用いられます。

引用:weblio国語辞典 実用日本語表現辞典

「ご教授」と似た表現に「ご教示」が挙げられます。「教示」は「教え示す」という意味で、「教授」よりも軽い内容の情報を教えるという場合に使いやすい表現とされます。

引用:weblio国語辞典 実用日本語表現辞典

次に、「ご教示」の意味です。

「教え示す」という意味の「教示」に、丁寧表現の「御」(ご)を付けた言い方。(相手に)教わる・教えてもらう、指導・手ほどきを受ける、という意味合いを表現する場面で用いられる。どちらかといえば「知識の伝達」という意味合いの色濃い表現といえる。

引用:weblio国語辞典 実用日本語表現辞典

「ご教授」よりも「ご教示」の方が軽い内容の情報を伝えると書かれていますね。
確かに、「教えを授かる」と「教え示す」だと前者の方がへりくだってより多くの情報を欲しているように感じます。

ニュアンスは間違えているけど『教えてください』という言葉の丁寧語として『ご教授ください』と表現する使い方が増えているとの記述もありました。
結局は相手の捉え方次第ってことですね。

3.ビジネスシーンでの使い分け

結論で述べたように、意味を噛み砕くと長期間に渡って教えを乞うなら「ご教授」短期間でちょっと教えて欲しいなら「ご教示」で、どちらも『教えてほしい』という表現を丁寧にしたものです。

では、実際にビジネスシーンで使用する場合について考えてみます。

まず、「ご教授」についてです。

長期間に渡って教えを乞うなので、基本的にビジネスシーンで使う場は限られます。
入社時の挨拶で『ご教授願います』を一発使ったらもう使わないんじゃないですかね?
『ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします』の定型文を使う場合はそもそも使う機会がほぼ無いです。
一応、相手が長い年月をかけて培った知識を教えてほしいという場合にも使われるらしいので、そんな機会があったら使ってみてください。
自分だけの問題ではなくなるので、取引先企業へのメールに書くのだけはやめましょうね?

次に、「ご教示」についてです。

ちょっと教えて欲しい風の意味ではあるのですが、話し言葉にはあまり適した表現ではないようです。
(間違いというわけではない)
どちらかというと、メールのやりとりで使うのに適しています。
例えば、取引先相手に問い合わせをする際に『~ご教示願います』と付け加える分には◎という感じです。

結局のところ、直接話すならどちらも『教えていただけますでしょうか』で誤魔化せる気がする。

以上、『ご教示』と『ご教授』の意味の違いについてでした。