【言葉の意味の違い】 『格納』と『収納』の違いをわかりやすく解説!

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普段何気なく使っている言葉でも、よく考えると本当に正しい使い方ができているのか疑問に思うことはありませんか?
私はたまにあるので、辞書で調べて意味を噛み砕いてまとめたのが本記事です。
調査して考えた結果『多分こうだろう』という結論を載せていきますので、参考程度に留めていただけると幸いです。

今回は、『格納』と『収納』の意味の違いについてです。
基本的に結論だけ見ておけば知りたいであろう内容は載っていると思います。
より詳しく、雑学として知っておきたい場合は以降の項にも目を通してみましょう。

1.結論

「収納」はしまうこと「格納」は特定の場所にしまうことを指しています
基本的に『そこにしまわれていないと不味い』ものは「格納」だとイメージしておきましょう。

2.辞書から考える

まずは「収納」の意味です。

[名](スル)

1 中に入れて、しまっておくこと。「たんすに衣類を収納する」「収納家具」

2 現金や品物などを受け取っておさめること。国または地方公共団体の会計では、現金を受領することをいう。「国庫に収納する」

引用:weblio国語辞典 デジタル大辞泉

次に、「格納」の意味です。

特定の場所に物を入れること。しかるべき場所に納めること。収納、保存。「飛行機を格納する」「燃料棒を格納する」「ファイルをデータベースに格納する」など、さまざまな対象について用いる。

引用:weblio国語辞典 実用日本語表現辞典

「収納」にしろ「格納」にしろどちらにしても“しまう”というニュアンスになり、意味は混同されていそうですね。
「格納」の検索結果に関しては意味の一つとして「収納」と書かれてしまっていますし。

ただ、規模や”しまう”場所が異なるのではないかという推測はできます。

「収納」はどこにしまうかが指定されていませんが、「格納」は“しかるべき場所”・”特定の場所”にしまうように書かれています
つまり、仮に散らかっているから整理整頓しようとした場合、イメージとしてはとりあえず全部箱に詰め込むような大雑把な整理方法が「収納」で、本は本棚・筆記用具は筆箱・ごみはゴミ箱のように用途に合わせたしっかりとした整理方法が「格納」と言えるのではないでしょうか?

そういう意味では、ある程度雑に扱っても構わないモノは「収納」、丁寧に扱うべきモノは「格納」というイメージでも良さそうです。
わざわざ場所を指定するということはそこにしまわなければならない理由があるわけですからね。

3.実際の使用ケースから考える

次に、「収納」と「格納」が実際にどう使い分けられているかについて考えていきます。

「収納」よりも「格納」について考えた方が例が多いので、「格納」の使われ方について先に考えていきます。

「格納されるモノ」、「格納と付く単語」は以下のようなものがあります。

  • 自動車
  • 航空機
  • データ
  • 武器格納庫
  • 原子炉格納容器

こうして例を挙げてみるとわかりますが、「格納」しているものは何れも重要なモノだとわかります
重要だからこそ保管方法・保管場所が決まっていて、「格納」する必要があるということですね。

間違えている人が多いのはデータも「格納」だという点です。
データの種類によっては「収納」でも多分間違っていないのですが、基本は「格納」が正しそうです。
会社で取り扱うような情報(社外秘・関係社外秘)なんかは情報漏洩に直結するので確実に「格納」になりますね。
『フォルダにデータを収納しました』という文面に態々目くじら立てるような人も(あまり)いないとは思いますが注意しましょう。

「収納」に関しては「収納ボックス」をイメージしてもらえば良いかと思います。

その辺の店舗やネット通販で手に入る収納ボックスをイメージして欲しいのですが、とりあえず色々突っ込めるようになっているけどどこに何を入れるも購入者の自由ですよね?
「収納」のイメージはこれだけで問題ないです。
好きな場所に好きに入れればいいんです。

以上、『格納』と『収納』の意味の違いについてでした。