【基礎から学ぶ物質構成】 希ガスとは?貴ガスとは?不活性ガスとは?

化学
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電気電子系の勉強を行う上で、昔学校で習った化学の知識が前提として必要なことがあります。
ですが、その都度調べると、情報過多で目的の情報に辿り着くまで時間がかかったりするんですよね。
そこで、自分で少し詳しく学び直し、まとめてみたのが本記事となります。
カテゴリが物質構成なら、必要に応じて専門的な内容も追加していきますけどね。

今回は、「希ガス(貴ガス)(不活性ガス)」についての説明です。

1.初めに

過去の周期表の記事の説明の中で希ガスという用語が出てきました。
今回は、その用語説明となります。

周期表の記事と一緒くたにしても良かったのですが、後で希ガスについて思い出そうと記事を捜した際に毎回周期表の記事に飛ぶのはなんか違うなと思い、こうして分けてまとめています。

2.希ガスとは?貴ガスとは?不活性ガスとは?

希ガス[rare gas]とは、周期表における18族に位置する元素から成るガスのことです。
He(ヘリウム)・Ne(ネオン)・Ar(アルゴン)・Kr(クリプトン)・Xe(キセノン)・Rn(ラドン)・Og(オガネソン)の総称です。

空気中の存在量が少なく、希(まれ)な気体ということで希ガスと名付けられた経緯があります
なのですが、Ar(アルゴン)に関しては空気中に二酸化炭素よりも多く存在することが判明したことに加え、希ガスの分離技術が発達してそこまで希と呼べるような存在ではなくなりました。
※希ガスは大気中に1%存在し、そのほとんどがアルゴンに当たります。

空気中には、窒素、酸素に続いてアルゴンが多く含まれています。
そこで、英語表記が[noble gas]に変更されており、実は日本語でも“貴ガス”と表記されていることもあります。
あまり一般的に認知されていない気がしますけどね。

希ガスは単体では常温では無色・無味・無臭の気体になっていて、融点・沸点は低いです。

また、希ガスは最外殻電子が全部埋まっているので、極めて安定した状態になっています。
その為、何かと反応して化合物ができることはほとんど無いです。
同一原子で結びつくこともなく、原子が単体で分子として存在します。
単原子分子というヤツです。
そんな特徴から、不活性ガスとも呼ばれます。

以上、希ガス(貴ガス)(不活性ガス)についての説明でした。