【圧着端子情報まとめ】 ニチフ / 絶縁被覆付閉端接続子(CE形)

電気電子
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個人的によく使用する圧着端子の情報をまとめました。
適用電線範囲・サイズ感などの簡単な情報を記載してあるので、使用用途に適していそうなら開発元のリンク先で詳細を確認するような使い方を想定しています。

このページはニチフの絶縁被覆付閉端接続子(CE形)についてまとめています。

圧着端子の用語・基礎部分・他の種類へのリンクは以下の記事にまとめてあるので、参考にしてください。

【電気部品・電子部品の解説】 圧着端子とは? ~電線に圧着して配線の接続・分離を容易に行えるようにする部品~
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圧着端子情報

絶縁被覆付閉端接続子(CE形)はJIS規格に適合しています。
似たような種類で絶縁被覆付閉端接続子(EC形)というものがありますが、EC形はニチフ独自の規格・規定に則った製品となります。

ニチフ端子工業 ニチフ 絶縁被覆付閉端接続子 CE形 CE2 100入
●絶縁被覆の片側が閉じた形状になっています。●RoHS指令適合製品です。

※ イメージ図

種類は“CE 1″、”CE 2″、”CE 5″、”CE 8”の4種類で、数字が大きいほどサイズが大きくなる。

大まかな特徴・性能は以下の通りです。

型番電線抱合範囲
mm2
電線抱合範囲
AWG
定格電圧定格電流
CE 10.5~1.7522~16300V7A
CE 21.0~3.016~14300V12A
CE 52.5~6.012~10300V17A
CE 84.0~9.08300V23A

接続子は圧着することで電線同士を接続することが可能な部品です。
その為、普通の圧着端子とは異なり複数本の電線を抱合可能な範囲がデータシートに記載されています
ですが、電線同士を撚り合わせた際に隙間が生じて導体断面積が通常より広がるので、適合する電線の導体断面積は単純な足し算で求めることはできません
その為、企業側で「この範囲内での使用ならまず問題ありません」という組み合わせがデータシートに記載されているのだと思われます。

データシートの表の見方に関しては後に示す総合カタログに載っていますが、一応噛み砕いて説明をしておきます。

横軸が電線Aの導体断面積、縦軸が電線Bの導体断面積になっている表があります。
この表には、電線A(0.5sq)を1本使用する場合に電線Bとして0.3sqを選択するなら1~2本まで圧着可能、0.5sqを選択するなら1本まで圧着可能…という具合に組み合わせが記載されています。
縦軸と横軸の交点に数字が書いてあり、これが電線Bの使用可能本数となります。

結論としては、撚り合わせる電線の導体断面積の総和が電線抱合範囲に収まっている且つ電線抱合範囲の上限にマージンを持たせて使用すればデータシートの表まで詳しく参照する必要はないということです
確実性を持たせたいならデータシートをしっかり確認した方がいいですけどね。

データシートリンク

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上記リンク先の総合カタログをご覧ください。
絶縁被覆付閉端接続子(CE形)はP75に載っています。