【基礎から学ぶ情報技術】 ハイパーリンク・ハイパーテキスト・ハイパーメディアの違い

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私の専攻は電気系なのですが、電気電子系の仕事とIT系の知識は切っても切れない存在となります。
回路設計をしても、それを動かすCPUはソフトウェアが無いと動かないですからね。
本記事は、IT系の分野で疑問を持ったり知っておいた方が良いと個人的に思った内容についてまとめたものとなります。

今回は、「ハイパーリンク・ハイパーテキスト・ハイパーメディアの違い」についての説明です。

1.初めに

私のブログは、一番上に「勉強」・「趣味」・「用語集」などのボタンがあり、それをクリックすると関連するページに移動するようになっています。

このような機能はブログに限った話ではなく、ExcelやPDFなどにも存在しますよね?
大体青字に下線表示されていて、マウスカーソルを当てるとカーソルの形状が指の形に変わり、クリック可能になる文字です。
図1のようなヤツです。

図1 こんなの↑

このように、クリックすると他のページを自動で読み込んで移動するような機能をよくリンクと呼びますよね?

今回は、このリンク機能の分類であるハイパーリンク・ハイパーテキスト・ハイパーメディアついて、簡単にまとめてみました。

2.ハイパーリンクとは?

最初に説明したように、何かしらをクリックすると関連する別ページに移動させるような仕組みとなっているリンクが存在します。
このリンクの正式名称がハイパーリンク[hyperlink]です。

このハイパーリンクという機能は、普通に文字を入力しただけでは実現できません。
当たり前ですが、WordやExcelで普通に入力した文字がクリックできるようにはならないでしょう?

WordやExcelの場合は、対象を右クリックして特定の操作を行うことでハイパーリンクの設定が可能です。
Excelでその辺のセルを右クリックすると、普通に表示されます。
右クリック時は「リンク」なのに、開くと「ハイパーリンク」になるのはどうにかならいんですかね?

図2

私たちの操作の上ではそれだけで実現できるようになっていますが、実際のところは「参照先の識別情報・所在所法をある特定の方法で記述すれば参照先を簡単に呼び出すことができる」という具合にルールを設けた上で実行可能な機能となっています。
この仕組み自体がハイパーリンクなのです

ハイパーリンクのことをリンクと省略して呼んでいることがあると述べましたが、厳密にはリンクとハイパーリンクの意味は異なります。

リンクはモノ同士、情報同士などを繋ぐことや関連付けることを指しています。
パソコンに繋いだマウスを動かすと、ディスプレイ上のマウスカーソルと動きが同期しますよね?
このような現象もリンクと呼ぶわけです。

物理的にパソコンにマウスを繋ぐようなことは、どう考えてもハイパーリンクとは呼ばないでしょう?
なので、ハイパーリンクのことをリンクと呼んでいることがあるのであって、ハイパーリンク=リンクでは無いということは頭の片隅で覚えておきましょう。

3.ハイパーテキストとは?

ハイパーテキスト[hypertext]は、ハイパーリンクというシステムを利用して文書を相互に結びつけたものを指しています。

図1で例に挙げたように、データ文書内に青字に下線表示されていてクリック可能になっているハイパーリンクがあったとしたら、そのデータ分書はハイパーテキストなのです

会社で取り扱う説明資料の類いには大体ハイパーリンクが含まれているので、それらの資料は軒並みハイパーテキストということです。
ハイパーリンクを適用したテキストファイルだからハイパーテキストというわけですね。

“テキスト”という呼び方が若干ややこしいのですが、この青字下線表示部のことをハイパーテキストと呼ぶわけではないですからね?
※私は他のWebサイトを読んだ結果、この勘違いをしていました。

4.ハイパーメディアとは?

ハイパーメディア[hypermedia]は、ハイパーリンクというシステムを利用して、文書以外にも画像・図表・動画などを相互に結びつけたものを指しています。

ハイパーテキストは“テキスト”にハイパーリンクを適用していましたが、ハイパーメディアはそこからもっと拡張して“メディア”にハイパーリンクを適用しているというだけの話です。

メディアとは、情報を伝達するもののことです。
要するに、テキストだろうが図だろうが映像だろうが、それらにハイパーリンクを適用できているのなら、それは総じてハイパーメディアなのです

ハイパーメディアの最たる例は、YouTubeやニコニコ動画のような動画投稿サイトです。
動画を閲覧していると、別のおすすめの動画のサムネイル(イメージ画像みたいなもの)がいくつかピックアップされて表示されますよね?
あのサムネイルをクリックすると、別の動画が表示されるでしょう?
つまり、画像にハイパーリンクを適用して、画像をクリックすることで別の動画を読み出すシステムが構築されているわけです。
これがハイパーメディアです。

ちなみに、世界規模のハイパーメディアシステムのことをWWW[World Wide Web]、通称Webと呼びます。
だからインターネットで検索したページのことをWebページと呼んでいるんですよ。

5.何で“ハイパー”なのか?

ハイパーリンク・ハイパーテキスト・ハイパーメディア、それぞれの用語の意味は理解できたと思うのですが、素朴な疑問が湧きませんでしたか?
『何でハイパーって名前にしてるの?』と。

調べてもソース(出典)が確かな定義は出てこなかったので、個人的な予想を描いておきます。

ポケ○ンでスーパーボールよりもハイパーボールの方がよりモンスターを捕まえやすいという説明が出てきますので、子供でもハイパーの意味は『超すごい』という漠然とした意味は理解しているでしょう。
実際のハイパー[hyper]の意味は、[~を超える]という意味になります。
モンスターボールやスーパーボールを超えた存在だからハイパーボールというわけですね。

つまり、テキストやメディアという枠組みを超えて別のテキストやメディアを繋ぎ合わせているので、ハイパーという名称なのではないですかね?
もしくは、本来のテキストやメディアを超えた画期的なシステムだからハイパーとも考えられますね。
実際すごいわけですし。

以上、「ハイパーリンク・ハイパーテキスト・ハイパーメディアの違い」についての説明でした。