【基礎から学ぶ情報技術】 そもそもインターネットとは何なのか?押さえておきたい基本的な関係や用語を1から解説!

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私の専攻は電気系なのですが、電気電子系の仕事とIT系の知識は切っても切れない存在となります。
回路設計をしても、それを動かすCPUはソフトウェアが無いと動かないですからね。
本記事は、IT系の分野で疑問を持ったり知っておいた方が良いと個人的に思った内容についてまとめたものとなります。

今回は、「そもそもインターネットとは何なのか」についての説明です。

1.初めに

あなたは今このWebサイトに辿り着いているわけですが、どのような手順で表示するに至りましたか?
大まかな手順としては、スマートフォン・パソコン・タブレットなどのコンピュータを使用してインターネットに繋ぎ、わからないことを調べて検索し、表示された結果の中から選んでたまたま辿り着いたかと思われます。

今となってはスマートフォンなんかは小中学生でも持っている世の中なので、誰しもが気軽にインターネットを利用していることでしょう。
調べもの・通信・音楽視聴・動画視聴など、なんでもできますからね。

では、そもそもインターネットって何なのでしょうね?

何気なく使っていて非常に身近な存在であるはずなのですが、その問いに即答できる人は極少数でしょう。
人間は便利さを享受しても、その原理なんかは意識するまで考えようとしませんからね。
誰でも最初はわからないのですし、何も恥ずかしいことではありません。

今回は、そんなインターネットの正体やインターネットを理解する上で抑えておきたい基本的な用語について、わかりやすく解説していこうと思います。

ちなみに、初歩中の初歩なので、専門用語はあまり使わず・段階を踏んで・ゆっくりと説明していくつもりですので、そこはご了承ください。

2.ネットワークとは?

インターネットの説明に入る前に、先にネットワークについて説明していきます。

ネットワークとは、情報機器や通信端末や各種サーバの間を有線または無線で繋いで、情報の伝送を行ったり効率化を図るための通信設備のことです。

説明としてはこれで正しいのですが、イメージが湧かないという方も多いでしょう。
おそらく、ネットワークについて知りたい人は「サーバ」とか「有線/無線」とかの用語の意味もフワッとしたイメージで理解してるでしょうからね。
なので、ここでは「情報機器や通信端末の間をケーブルで繋いで、情報のやり取りを行う通信設備のこと」と考えてください。
順番に少しずつ解説していきますね。

まず、「情報機器・通信端末」とは、パソコンやスマートフォンなどのコンピュータのことだと思ってください。
パソコンは購入時に初期設定が必要になります。
ログイン(ユーザー名・パスワードなどを設定し、その認証システムを正規の手順で通過すること)するための情報登録が必要ですし、メールやLINEを使いたいのならその準備も必要になります。
スマートフォンも同じように初期設定が必要になります。
これらの登録内容は立派な“個人情報”ですし、メールやLINEでのやり取りは“通信”に当たります。
だから「情報機器・通信端末」なのです。

そんな情報機器であるパソコンの文書を印刷したいと考えた時、あなたはどうしますか?
一番簡潔な方法は、パソコンとコピー機をケーブルで直接繋ぎ、パソコンでコピー機を動かすための設定をすることでしょう。

コピー機を使う場合、コピー機を動かす用のデータ(アプリケーション)が必要になります。
コピー機を購入すると付いてくるCD-ROMに入っていたり、付属の説明書にインターネット経由で手に入れるように記載されているはずです。
パソコンとコピー機を初めて繋いだ状態ではお互いに知らない人と出会ったみたいなもので、相手のことをわかっていないので意思の疎通(データの送受信)ができません。
だから、意思を疎通するためのコミュニケーションツールをパソコン内に入れて、情報を取り交わすルールを決定するのです。
アメリカ人(コピー機)と話すことになったので、自分(パソコン)が英和翻訳ツールを手に入れて、英語で話すというルールを二者間で取り決めているようなものです。

設定を終えると、パソコンはコピー機という存在を認識できるようになり、パソコンから出した命令をコピー機が受け取って印刷を開始できるようになります。
パソコンとしては、『○○コピー機と意思の疎通ができるようになったから、この文書の印刷をお願いしよう!』となるわけです。

この時、コピー機が印刷するデータはどこからやってきているでしょうか?
もちろんパソコンですよね?
つまり、パソコンから文書という情報がケーブルを介してコピー機に伝わっているのです。
こうして形成された通信経路がネットワークなのです。

3.インターネットとは?

では、肝心のインターネットの正体について説明していきます。

まずはイメージ兼結論から述べます。
世界規模のネットワークの集まり=インターネットです。

ネットワークは、コンピュータAとコンピュータBという二者間を繋いだ小さな単位の通信網です。
この通信網とは別に、コンピュータBとコンピュータCが繋がったネットワークも形成されていたとします。
この時、コンピュータBを経由することで、コンピュータAとコンピュータCの間でも情報のやり取りが可能になります。
BさんはCさんの電話番号を知っているので、AさんがBさんを経由してCさんに連絡を取っているような状況です。

コンピュータAとコンピュータBが繋がったネットワークと、コンピュータBとコンピュータCが繋がったネットワークを繋ぎ合わせて、コンピュータAとコンピュータCの間にもネットワークを形成できるのです。
これがインターネットの根本的な仕組みです

図1

このような個別に形成された1つ1つのネットワークを繋ぎ合わせて、その更に外のネットワークにも繋がるようにした仕組みが世界中に施されているのです
この仕組みを世界中に存在するコンピュータ(情報機器)に対して適用することで、世界規模という非常に大きな単位の頭のおかしい情報通信網が出来上がっているわけです。
そうして形成された大規模なネットワークの集まりがインターネットというわけです。

スマートフォンをインターネットに繋ぐことで、Webサイトの閲覧・電子メールの送信/受信・SNS・動画配信/閲覧などの様々なことができるようになりますよね?
これは、世界中のコンピュータを経由して目的地であるコンピュータに辿り着くことで情報のやり取りをしているということなのです。

図2

※実際はネットワーク同士の接続をするためには、間にルータという装置が必要になります。今はそこも説明すると長くなるので図や説明から省略しましたが、今後改めて説明していきます。

4.ネットワークとインターネットの補足説明

英語の綴りについて

インターネットの英語の綴りは、[internet]です。[inter]は[相互に]という意味です。
[net]は[network]を指していて、辞書の意味では[通信網]のことを指しています。
つまり、直訳すると“相互通信網”になります。

この英単語からも、ネットワークを相互に通信したものがインターネットだと読み取ることができるようになっているんですね。
インターネットは、それこそネット(網)のようにどこまでも絡んで繋がっているのです。

実際にインターネットはどのように形成している?

ネットワークの意味を理解しやすくするために、一旦コンピュータ間を“ケーブルで繋ぐ”と説明しましたが、世界中のコンピュータをケーブルで繋げるわけがないですよね?
そんな長いケーブルを用意するのは現実的ではないですし、仮に用意できてもどこかしらで断線したら通信できなくなりますからね。

なので、実際はケーブルを繋がずにネットワークを形成していることが大半です

このケーブルを使用してネットワークを繋ぐことを有線接続、ケーブルを使わずにネットワークを繋ぐことを無線接続と呼びます。
ケーブルという電線を使うか使わないかという単純な名称なのです。

実際に外のネットワークと無線接続するためにはルータと呼ばれる機器を使用します。
このルータはまた別のルータと通信してインターネットに繋がっているので、家で契約したルータに手元のコンピュータを繋ぐことで、インターネット接続が完了するのです。
実際にインターネットに繋ぐためにはインターネットサービスプロバイダ(光回線などのこと)と呼ばれる通信事業者のサービスを利用する必要がありますが、その辺りの詳しい説明はまた別途まとめていきます。

インターネットを実現するための決まり事

インターネットは世界中に接続されているとは言っても、普通に考えてしっかりと設定して手順を守らなければ繋がるものも繋がりません。
電話回線が繋がっていたとしても、電話番号を間違えてたら電話が繋がるわけがないでしょう?
どこにでも電話はできるけど、特定の場所へ電話をかけたいならしっかりとした手順が必要なのです。

なので、インターネットを正しく利用するには、TCP/IPという標準化されたプロトコル(手順・ルール)が必要となっています
『インターネットが繋がっている』とは簡単に言いますが、そんな単純な話でもないんですね。

通信プロトコルについてもまた別途まとめていきますので、ここでは『インターネットを正しく利用するためのルールが決められているんだな』程度に押さえておきましょう。

以上、「そもそもインターネットとは何なのか」についての説明でした。