【基本がわかる用語解説】 ABSとは?アンチロックブレーキシステムとは?

用語
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普段使いしているけどよくよく考えると説明が難しい単語ってありませんか?
この記事は、私が疑問に感じた用語について調べてまとめたものとなっています。
イメージ重視で『ああ、そんな感じか』と理解したい人向けです。

今回は「ABS(アンチロックブレーキシステム)」についてです。

1.初めに

わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。

残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。

なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。

2.ABS(アンチロックブレーキシステム)とは?

ABSとは、[Antilock Breake System]の略称です。
そのままアンチロックブレーキシステムと呼んでいることもあります。

ABSとは、急ブレーキを踏んだ際にタイヤをロックさせないようにする安全システムのことです。
車・航空機・鉄道などに導入されているシステムです。

ABSの機能を理解するにはまずは車のブレーキの仕組みについて簡単に理解する必要があるので、掻い摘んで説明していきます。

通常走行時の車のブレーキは、物理的にタイヤの回転を抑えることで実現しています。
自転車のブレーキは、ブレーキハンドルを握るとタイヤに部品が擦り付けられ、運動エネルギーを摩擦による熱エネルギーに変換することで減速する仕組みになっています。
車の場合も根本的な構造は同じで、自転車のブレーキをもっと大きく・ゴツくしただけだと思ってください。

このブレーキ構造なのですが、咄嗟に急ブレーキをかけた場合は問題が出てきます。
詳しい仕組みはややこしいので省いて要点だけ述べると、急ブレーキをかけた場合はタイヤの回転が完全に止まってしまいます
この状態を「タイヤがロックされた」と言います。

タイヤがロックされるとどうなるかというと、ロックされたタイヤがそのまま滑ることになります

通常走行しているタイヤは、路面とタイヤの摩擦の兼ね合いで、進行方向を維持しようとする力が働きます。
横方向の力に強い抗力を持つのです。
なのですが、タイヤがロックされている場合は進行方向を維持する力が働かなくなる為、横方向の力への抗力を失ってしまい、簡単に横滑りするようになります
こうなるともうハンドルの制御は不能になります。

よく路面が濡れていたり凍っていたりした際に、タイヤが滑って交通事故が起きたというニュースを見かけるかと思います。
アレは、路面とタイヤの摩擦が雨や氷のせいで少なくなってしまったために起きる現象です。
タイヤがロックされた場合も、同じように滑ってしまうんですね。

その為、急を要するブレーキであったとしても、タイヤがロックするほどブレーキをかけてしまうのは逆効果なのです
寧ろ停止するまでの距離が延びてしまいます。
そこで、安全対策として全面的に導入されたシステムがABSです。

ABSを搭載した車は、タイヤの回転数をセンサにより計測しています。
このセンサにより、急ブレーキを検知すると自主的にブレーキ圧を調整して自動的にポンピングブレーキ(踏む→離す→踏む→離すという具合にブレーキを少しかけては解除する方式)に相当する動作が行われ、滑走しない程度の回転を維持してくれるようになります
すると、タイヤのグリップ力を損なわずに済みます。

このおかげで、急ブレーキを踏んだとしても減速を継続しつつ、ハンドルも効くようになります。
もし目の前に障害物があったから急ブレーキをかけたとしたら、ABS非搭載ならハンドルが効かずに障害物へ突っ込むしかなかったところを、ABS搭載ならギリギリ障害物を避けることも可能になるかもしれないのです。
まあ、避けた先に別の車線を走行中の車がいて、二次災害を引き起こす可能性なんかは捨てきれないですけどね。
※このABSというシステムは、2023年時点ではどの車にも標準的に搭載されています。

また、ABSは「しっかりとブレーキを踏み込まなければ作動しない」という点には注意が必要です。
ABSが作動するタイミングは、あくまで「急ブレーキ時」です。
タイヤがロックをしてしまうほどの目一杯のブレーキの踏み込みが必要になります。

ABSが作動すると、ブレーキ圧を調整する過程で小刻みに振動したり音が聞こえたりします。
いつものブレーキとは感覚が変わってきますので、もしそれに驚いてブレーキを緩めてしまうと、ABSが満足に働かないことになります。

理論上はこのような注意点があるのですが、ABSが働くような緊急的な状況で踏み込んだブレーキを緩めるという判断をすることがあるのかは個人的には疑問に思います。
だって、驚いたら頭真っ白になって大体硬直するでしょう?
必死にブレーキ踏んでるのにブレーキの感覚がいつもと違うなんてことに気付いてブレーキを緩めることなんてできるとは思えないんですよね。

ちなみに、砂利道や舗装されていない道などでは、ABSが動作すると寧ろ停止距離が延びます。
凸凹した道の場合、タイヤとうまく摩擦が発生しないから起こる現象です。

3.まとめ

ABS(アンチロックブレーキシステム)とは、急ブレーキを踏んだ際にタイヤをロックさせないようにする安全システムのことです。

以上、「ABS(アンチロックブレーキシステム)」についてでした。