【基本がわかる用語解説】 インセンティブとは?

用語
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社会に出ると横文字を妙に使いたがる方が増えます。
聞き覚えはあるけどよくよく考えると意味がよくわからない横文字ってありませんか?
本記事ではそんな横文字の意味を簡単にまとめてみました。

今回は「インセンティブ」についてです。

1.初めに

横文字とは本来西洋の文字や言語を指しているものです
西洋では文字を左から右の方向、つまり横方向に書くから“横文字”です。
なのですが、昨今では外来語・カタカナ語を指していることが多いです。

『結果にコミット』とか『ニアリーイコールだから』などのカタカナ部分が該当します。

たまに使われるならまだしも、頻繁に使用されると何か微妙な気持ちになるんですよね。
新しく身に着けた知識をひけらかしたい方自分を有能だと誇示したい方が多用する傾向があるので、覚えがある方はちょっと行動を省みましょうね。
新卒で入社したばかりの子に自慢げに語ってるオッサンが多いんです。

今回はそんな横文字の意味について簡単に紹介していきます。
横文字を使うことが“悪”ということではありませんし、寧ろ知っていないと恥ずかしいものもあるということは念頭に置いておきましょう。

個人的には日本語にすると適切な言葉が無いような場合と、相手がその横文字を使ってきた場合のみ横文字を使うことをおすすめします

まとめてある内容は基本中の基本で、『おそらくこんな意味なんだろうな』と理解してもらうのを目的としています。
わかりやすくがモットーです。
なので、難しい言い回しは極力避けますし、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので言葉遣いもゆるゆるにしていきます。

用語の一覧は本ブログトップの「用語集」というボタンから閲覧できるので、他にも気になる用語があったらそこを覗いてみてください。

ちなみに、縦方向にも横方向にも書くことがある中国語のような言語は横文字とは言いません。

2.英語の綴りと意味

インセンティブ ⇔ incentive
意味:動機・誘因・刺激

語源はラテン語の[incentivus]と言われていて、[励ます]という意味になります。
「動機」と言われるとコ○ンとか金田一○年の事件簿とかの犯人の犯行動機を思い浮かべる人がいるかもしれませんが、インセンティブに関してはネガティブではなくポジティブな意味です。

3.実際の使われ方

インセンティブは、単語よりも「インセンティブ制度」という形で耳にしたことがあるという方が多いのではないでしょうか?
本質的な意味はどちらも同じで、「やる気を出させるための動機・刺激」がインセンティブです。

例えば、ルートを徘徊したりトイレに籠るだけで何も案件を取ってこないオッサンと、バリバリ営業をして案件を取ってきているオジサンが居たとします。
この2人の給料が同じだったらどう思いますか?
オジサンとしてはやってられないですよね?
だって、サボっていても給料貰えるんですから。

そこで、以下のような制度を導入したとします。

  • 案件一件獲得に付き1万円の報奨金を支給。
  • 実績をボーナスにも反映する。
  • 成績優秀者は社内表彰をし、物品報酬を与える。

※上記制度導入のために全体的な固定給は若干抑える。

これならオジサンとしてもやる気が出ますよね?
成果が給料に結びつくのですから。
これがインセンティブ(制度)です

『頑張ろう』という動機・刺激になるものがインセンティブなのです。
ぶっちゃけるとモノで釣る制度ですね。

他にも、献血協力者に飲み物やタオルを渡したりするのもインセンティブです。

メリットが多いように感じるインセンティブですが、実際はメリットばかりではありません。
成果が得られなければ報酬に結びつかないからです。

2019年から新型コロナが蔓延し、半導体の不足やら外食の頻度低下やらで追い詰められた企業はいくつも存在しますよね?
このように、意図しないトラブルが原因で成果を得られない状況になったとしても、補填はされないんですよ
案件を取ってきてくれたから会社としても利益を得られて、そこから実際に案件を獲得した人に多めに報酬を支払うようにしていたので、還元する金が無いのです。

新型コロナのような特に意図しないトラブルが無かったとしても、他の会社に案件を取られてたまたま成果が出せないこともあるかもしれません。
良くも悪くも、過程ではなく結果を重視するのがインセンティブなのです。

上記のような理由から、インセンティブ制度の比重が高いと、安定した給与が得られなくなる可能性があるわけです。
これが明確なデメリットです。
もし固定給無しで完全出来高制(完全インセンティブ制)だったら、給料0になりますからね。
※完全出来高制は法律違反です。

以上、「インセンティブ」についてでした。