今回は「レジリエンス」についてです。
1.初めに
横文字とは本来西洋の文字や言語を指しているものです。
西洋では文字を左から右の方向、つまり横方向に書くから“横文字”です。
なのですが、昨今では外来語・カタカナ語を指していることが多いです。
『結果にコミット』とか『ニアリーイコールだから』などのカタカナ部分が該当します。
たまに使われるならまだしも、頻繁に使用されると何か微妙な気持ちになるんですよね。
新しく身に着けた知識をひけらかしたい方や自分を有能だと誇示したい方が多用する傾向があるので、覚えがある方はちょっと行動を省みましょうね。
新卒で入社したばかりの子に自慢げに語ってるオッサンが多いんです。
今回はそんな横文字の意味について簡単に紹介していきます。
横文字を使うことが“悪”ということではありませんし、寧ろ知っていないと恥ずかしいものもあるということは念頭に置いておきましょう。
個人的には日本語にすると適切な言葉が無いような場合と、相手がその横文字を使ってきた場合のみ横文字を使うことをおすすめします。
まとめてある内容は基本中の基本で、『おそらくこんな意味なんだろうな』と理解してもらうのを目的としています。
わかりやすくがモットーです。
なので、難しい言い回しは極力避けますし、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので言葉遣いもゆるゆるにしていきます。
用語の一覧は本ブログトップの「用語集」というボタンから閲覧できるので、他にも気になる用語があったらそこを覗いてみてください。
ちなみに、縦方向にも横方向にも書くことがある中国語のような言語は横文字とは言いません。
2.英語の綴りと意味
レジリエンス ⇔ resilience
意味:回復力・反発力・弾力性
総じて“弾性”をイメージすれば良さそうな英単語ですね。
3.実際の使われ方
本来の[resilience]は“物理学的な意味”を持っているわけですが、横文字になると“心理学的な意味”に置き換わります。
精神的に圧力をかけても、元の状態に戻るんです。
つまり、困難な状況に直面して精神的に圧迫されたとしても、それを跳ね除けて適応・成長していくような力のことをレジリエンスと呼びます。
社会には、上司からの罵倒や期待・対人関係・家庭の問題・将来への不安など、様々な精神的圧力に満ち溢れています。
そんな世の中なので、それを跳ね除けて適応していく力であるレジリエンスは会社でも重要視されています。
レジリエンスのイメージは、スーパー○イ○人です。
彼らは死の淵から蘇るごとに戦闘力がアップするでしょう?
アレをイメージして、個人や組織に当て嵌めれば良いんです。
レジリエンスの高い人なら「過去の失敗を次に活かせるような人材」、レジリエンスの高い組織なら「不況だとしても諦めずに新たなチャレンジをしていける組織・社会の移り変わりに敏感に対応していける組織」なんかを指しているというわけですね。
レジリエンスは「ストレス耐性」に近い意味を持っていますが、ストレス耐性は“耐性”であって“反発”はしません。
耐えた上でどうにかして持ち直すのがレジリエンスなので、レジリエンスの一部がストレス耐性という関係になります。
ストレス耐性だけだと、単なる性格の差になりますからね。
図太い人には何を言ってもノーダメージですから。
十数人に一人はうつ病にかかる世の中なので、そのストレスをどう発散するかが重要です。
爆発するまで溜めないようにね!元に戻らなくなりますよ!(経験者より)
以上、「レジリエンス」についてでした。