今回は、「Dropboxを使っているのにPCの容量が圧迫される理由」についての説明です。
1.初めに
皆さんはデータを保存するための媒体は何を使用していますか?
私はスマートフォンがAndroidなので256GBのSDカードを使っていたり、USBメモリを複数個持っていたりします。
大概の人は外付けのメモリを少し持っておけば足りますよね。
ですが、私は音楽鑑賞とカラオケが趣味で、カラオケで流す用の動画を自作していることも相まって、結構な量のデータを保有しています。
3,000曲overのmp3/m4aデータ、400個を超える動画データ、動画を作成するための素材のデータ…現時点で100GB近くあります(笑)
こんな状態なので、PCの容量を圧迫しないように色んなメモリにデータを分散して管理していたのですが、流石に面倒になってきたので最近Dropboxをアップグレードして容量を拡張しました。
クラウドストレージというヤツです。
有料プランで月額1200円かかりますが、そこは納得して契約しています。
ただ、Dropbox内にデータを移動しているのに、なんかPCのローカルの容量が全然空かなかったんですよね。
ということで、今回はDropboxを使っているのにPCの容量が圧迫される理由についてまとめていこうと思います。
ちなみに、カラオケで自前の動画を流す方法は別途まとめてありますし、作った動画は収益化せずにYouTubeにいくつかアップロードしています。
興味のある方は以下を覗いてみてくださいな。
2.Dropboxを使っているのにPCの容量が圧迫される理由
Dropboxはエクスプローラ上で管理が出来ます。
一々Webページを開くよりも早いので、この方法を利用しているという方は多いかと思います。

ここで問題です。
このエクスプローラ上のDropboxにローカルに置いてあるデータを移動したとすると、次のどちらの状態になると思いますか?
- Dropboxのデータ量が増え、PCのローカルのデータ量が減る。
- Dropboxのデータ量が増え、PCのローカルのデータ量はそのまま。
普通に考えたらクラウド上にデータが移動しているわけですのでローカルのデータは消えて、PCの容量が空く…1になると思いますよね?
ですが、答えは2です。
クラウドにデータを移動したのに、移動元の容量は圧迫したままになるのです。
何故こんなことになっているのかというと、Dropboxのデフォルト設定が常に同期した状態になっているからです。
同期した状態というのは、いつでもアクセスできる状態ということです。
音楽ファイルなら直ぐに音楽を再生でき、動画なら動画を再生できるという状態です。
この状態を常に保っていると、ローカルを圧迫するんですよ。
イマイチこの関係性が理解できない方のために例え話をしますね。
家にモノを置くスペースが無くなったので、物置小屋を購入したとします。
庭に物置小屋を設置して、モノを移動しました。
すると、家の中は片付いてスッキリしますが、物置小屋はモノで溢れます。
ここで言うところの家の中のスペースがPCのローカル、物置小屋がDropboxですね。
物置小屋に置いたものが必要になった場合は、物置小屋まで移動して、都度モノを取り出すことになります。
これと同様に考えると、Dropbox内のデータが必要になったのなら、必要になった時にDropboxから都度データをダウンロードすることになります。
ここまでは良いですね?
ですが、Dropboxのデフォルトの状態は常に同期・アクセス可能になっています。
都度ダウンロードするのではなく、常にダウンロードされたままになっているのです。
物置小屋にモノを置いてあるのに、家の中からいつでも取り出せる状態になっているのです。
言うなれば、家の中に物置小屋を置いたような状態になっているんですね。
それなら確かに物置小屋からモノを取り出すのは簡単ですが、家の中に物置小屋を置いているから結局家の中は圧迫されたままなんですよ。
本末転倒ですね。
Dropboxが常に同期された状態は、この本末転倒の状態になっているのです。
だから、ローカルを圧迫したままなんですよ。
その為、Dropboxと常に同期した状態を解除しなければ、いくらDropboxにデータを移動しても、PCの容量は圧迫されたままとなります。
3.対処法
容量を圧迫する原因はわかったので、対処法に移ります。
やることは単純で、常に同期しないようにしてあげれば良いのです。
同期するのかしないのかという設定は、ファイルやフォルダ単位で個別に設定可能です。
設定変更したいファイル・フォルダを右クリックしてください。
ここでは、Dropbox自体を右クリックしてみました。

すると、右クリックの項目の中に「Dropbox」があり、この中に「オンラインのみにする」、「オフラインアクセスを許可」という項目があります。
これを「オンラインのみにする」にすると、Dropboxと常に同期されていない状態・Dropboxにのみデータが保存された状態になります。
こちらの状態にすると、ローカルの圧迫はされなくなる代わりに、必要なデータは都度ダウンロードする形式になります。
「オフラインアクセスを許可」にすると、Dropboxと常に同期された状態・Dropboxとローカルの容量を必要とする状態になります。
こちらの状態にすると、ローカルは圧迫されますが、必要なデータは気軽に・迅速にDropboxから引っ張り出せます。
これだとクラウドの契約している意味が無いですけどね。
ということで、必要に応じてこの設定を切り替えてください。
必要になった時だけ部分的に「オフラインアクセスを許可」に切り替えて、データの移動を終えたら「オンラインのみにする」に戻すのが良いと思います。
「オンラインのみにする」と「オフラインアクセスを許可」のどちらの状態になっているのかは、アイコンを見ればわかります。
図1や図2を見ると、フォルダのアイコンの左下に雲のマークかチェックマークのどちらかがあることに気付きましたか?
ここが雲のマークならクラウド(雲)のみにデータがある状態=「オンラインのみにする」、チェックマークなら「オフラインアクセスを許可」を意味しています。
ちなみに、「オンラインのみにする」に切り替えたのに勝手に設定が切り替わって同期されることがあるので、そんな事態に陥った場合は以下の記事も参考にしてみてください。
以上、「Dropboxを使っているのにPCの容量が圧迫される理由」についてでした。