塩梅と書いて「あんばい」って読みますよね?
『良い塩梅だ』や『塩梅はどう?』という具合に使われるので、具合や調子を表すようなニュアンスだろうとは想像できます。
ただ、何故塩梅で「あんばい」と読むのか、塩梅でそんな意味になるのかは結構謎ですよね?
今回は、そんな塩梅の意味と語源についてまとめてみました。
ちなみに、トップ画像はAmazonの無添加 天日乾燥梅肉という商品です。
大きく塩梅って書いてあるからちょうどいいかなって。(これは“しおうめ”でしょうけど)
個人的に梅味は好きので、こういう変な商品はたまに衝動買いするんですよね(笑)
1.塩梅とは?
塩梅の意味は、[具合・様子・調子]などを指しています。
体の具合・調子、調理過程の様子など、様々なモノに対する[具合・様子・調子]を指しています。
『体の塩梅(調子)はどう?』とか『発酵食品の発酵の塩梅(具合)はどう?』と言った使い方をするわけです。
例を見てわかるかと思いますが、塩梅は結構ふわふわした意味合いになりますので、使用する場面には地味に注意が必要です。
例に出したようなおじいちゃんおばあちゃんの日常みたいな場面なら問題無いのですが、ビジネスシーンでは使い方によってはちょっと困ります。
『ちょうど良い塩梅』とはよく言うものですが、何を以って『ちょうど良い』とするのかは個人個人で異なるでしょう?
仕事において個人的な感覚での『ちょうど良い塩梅』を求められても、相手は困るんですよ。
『普通にやってくれればいいから』とか『適当にやっといて』に通ずるものがありますね。
こういう指示をする人って自分でも最終的なゴールをイメージできてないから、指示が雑なんですよ。
ちなみに、『良い塩梅』という言葉はよく聞くかと思いますが、『悪い塩梅』という使い方も間違えてはいません。
食品の発酵状況が悪かったとしたら、それは『塩梅が悪い』と言うわけです。
まあ、個人的には悪い意味で塩梅という用語を使っている場面に遭遇したことは無いですけど。
2.塩梅の語源
では、本題の塩梅の語源について触れていきます。
塩梅は本来「えんばい」と読みます。
これなら読み方に違和感は無いですよね。
塩梅(えんばい)とは、塩と梅酢のことを指しています。
梅酢とは、梅を塩で漬けることで梅からにじみ出てくる汁のことです。
梅酢は製造方法から想像できる通り非常に酸っぱく、酢がまだ無い時代に調味料として料理に使用されていました。
そして、この頃は醤油などの調味料も存在しないため、料理の味付けは塩と梅酢で行っていました。
つまり、料理の味付けは塩と梅酢のバランスの上に成り立っていたわけですね。
塩加減と梅酢加減(?)で味を表現していたのです。
だから、料理の味付けの具合が良いことを塩梅と呼ぶようになりました。
ここで[具合・様子・調子]を表す用語になっていますね。
ただ、この時点では読み方は「えんばい」のままです。
逆に言うと、料理の味付けに限定するなら、「えんばい」の方が正しいとも言えます。
さて、突然ですが「按排(按配)」という言葉を知っていますか?
読み方は「あんばい」で、意味合いは[うまく処置する・良い具合にする]というものです。
塩梅と似たような意味ですよね?
だから意味と読み方が混同されてしまったのです。
実はこれだけなんですよ。
塩梅(えんばい)という用語ができて、按排(あんばい)という用語と意味が似通っていたから、塩梅(あんばい)になったのです。
話し言葉で「あんばい」と言うなら、塩梅でも按排でも同じ意味で通じてしまうので、その辺りも混同させる要因の一つだったのかもしれませんね。
ちなみに、塩梅(あんばい)と読むようになった経緯は偶然みたいなものですが、今となっては普通に辞書に載っています。
その為、日常生活だろうがビジネスシーンだろうが、塩梅という用語を使用すること自体は何の問題もありません。
先程述べたように、使い方はしっかりしましょうという話です。


