今回は「ステンシル」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.ステンシルとは?
ステンシル[stencil]とは、型を使って印字を行うことを指しています。
イメージとしては判子を思い浮かべてもらえば良いかと思います。
自分の苗字が彫られた型である判子に朱印を塗りたくり、それを押し付けることで印字できるでしょう?
ステンシルは、紙・木板・布・金属板などを文字や図形の形状に切り抜いて型を作ります。
例えば、図1のように黒い紙を切り抜いて“E”という文字を表現していたとします。
この紙を文字を印字したい対象物に押し当てて、上からインクなどの塗料を塗ります。
すると、切り抜かれた部分にのみ塗料が塗られ、文字部分のみ転写することができるわけです。
これがステンシルです。
あらかじめ用意された型を押し当てて塗料を塗るだけで文字やイラストを転写できるので、絵心に自信が無い方でも気軽に使えるという点が大きなメリットです。
お店の客寄せ用の看板やチラシにワンポイント入れてお洒落にしたい時なんかに使うといいかもですね。
また、一度印字したら型が無くなるわけではないので、何度も繰り返し使用できるという利点もあります。
ただ、ズレたら大変なことになるので、その点だけは細心の注意を払いましょう。
電気分野にて、プリント基板に表面実装部品を実装するために銅露出部にクリーム状のはんだを塗る必要があるのですが、その際にメタルマスクという金属板をプリント基板に被せます。
このメタルマスクの上からクリーム状のはんだを塗ることで、部品を実装するための銅露出部にはんだが塗りたくられる仕組みになっています。
このメタルマスクなんかはやってることが完全にステンシルですね。
ちなみに、流通の業界でステンシルと言った場合、製品出荷時の識別のための情報(サイズや製造番号など)を印字すること、またその印のことを指していることがあります。
3.まとめ
ステンシルとは、型を使って印字を行うことを指しています。
以上、「ステンシル」についてでした。