【基礎から学ぶトランジスタ】 ダイオードとトランジスタの関係

電気電子
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私たちの身の周りにある電子製品には、様々な電子部品が使用されています。
そんな中でも、特に根幹的な部分に使用されている重要な部品として、トランジスタという部品が存在します。
何かしらのICが存在したのなら、トランジスタはほぼほぼ使用されています。
本記事では、そんなトランジスタの種類・構造・特性などについてまとめてみました。

今回は、「ダイオードとトランジスタの関係」についての説明です。

1.トランジスタの回路記号とダイオードの関係

トランジスタの回路記号は以下のようになっていますよね。

図1

トランジスタはベース-エミッタ間で矢印の向きに電流が流れます
その際に電圧降下をするわけですが、その値は大体0.7Vとされています。
この0.7Vってどこかで見覚えがありませんか?
答えはダイオードの順方向電圧です。
つまり、トランジスタの回路記号の矢印部分はダイオードと見なすことが可能です

その方向にしか電流は流れませんし、電流が流れた場合の電圧降下は大体0.7Vになるので、覚えておいて損はありません。
場合によっては矢印ではなくしっかりとダイオードの形で描かれている回路図もあったりするのですが、あまり一般的ではないかと思います。

2.トランジスタの回路記号とダイオードの関係 ~理由~

では、なぜそんな関係になっているかわかりますか?

これに関しては、ダイオードとトランジスタについてしっかりと原理を理解した上で考えればすぐにわかります
というかよくよく考えれば当たり前ですし、過去の記事でほぼ答えを言っていたりします。

npn型のトランジスタを例に考えてみますね。

npn型のトランジスタのベース-エミッタ間に電流を流そうとした場合、図2のような繋ぎになります。
※ イメージ図なので抵抗の類いは無視しています。

図2

ここで思い出してほしいのですが、一般的なダイオードはpn接合ダイオードというn型半導体とp型半導体を組み合わせた電子部品のことを指しています
ダイオードに電流の流す方向(順方向)へ電源を繋ぐと図3のようになります。

図3

図2と図3を見比べてみると、トランジスタのベース-エミッタ間に図3を左右反転にした回路がそのまま当て嵌められているのがわかりますでしょうか?

と言うことは、トランジスタのベース-エミッタ間はp型半導体とn型半導体を接合しただけ…つまり、ダイオードと同じ構成になっているわけです
だからトランジスタのベース-エミッタ間の電圧降下はダイオードの電圧降下(順方向電圧)と変わらないのです

pnp型トランジスタの矢印の方向がnpn型と反対になる理由も同じように考えればわかります。
npnという並びがpnpという並びに変わったわけですからね。
n型半導体からp型半導体へ電子が移動するので、そりゃダイオードの向きも反転します。

わかっている人は説明するまでもなく知っている内容だったと思いますが、学校で勉強しただけだとこの辺りの詳しい説明は当然のように取っ払われているので、結構知らなかった方は多いのではないでしょうか?
私もそのパターンだったので復習がてらこうしてまとめてみたわけですが、やはり受動的に勉強すると何も糧になっていないということが実感できますわ。

以上、「ダイオードとトランジスタの関係」についての説明でした。