今回は「ネットリスト」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
その対策として、本ブログでは記事中に登場する一部の用語(※よくある青字下線表示をしてある)をクリックすると、別途その用語についてまとめた記事へ移動させるような形式を取っています。
そのまとめ記事の一部が本記事となります。
その為、まとめてある内容は基本中の基本で、『おそらくこんな意味なんだろうな』と理解してもらうのを目的としています。
わかりやすくがモットーです。
なので、難しい言い回しは極力避けますし、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので言葉遣いもゆるゆるにしていきます。
用語の一覧は本ブログトップの「用語集」というボタンから閲覧できるので、他にも気になる用語があったらそこを覗いてみてください。
2.ネットリストとは?
ネットリストとは、回路図CADにおいて部品の端子間の接続情報を記載したテキストデータのことです。
部品Aの1ピンと部品Bの1ピンが繋がっているだとか、部品Aの2ピンと部品Bの8ピンが繋がっていると言った回路の繋ぎの情報がテキストで表示されるわけです。
何故そんなことをしているかというと、回路図設計用のCADと基板設計用のCADの間で互換性を持たせるためです。
自社で全てを賄っている場合もあるかもしれませんが、大概は回路図設計と基板設計は別の会社で行われます。
その際、どの会社がどのCADを使っているかは当然ながらバラバラです。
CADが違うとフォーマットも異なってくるので、せっかく回路設計をしたのにその情報が正しく伝わりません。
そこで、ネットリストの出番です。
ネットリストはCADによってフォーマットが異なりますが、フォーマット自体は公開されています。
その為、ネットリストの変換は容易です。
なので、回路図設計用のCADと基板設計用のCADが全く別の会社のモノを使っていたとしても、ネットリストをCADに適した形に変換してしまえば問題無くデータの受け渡しができます。
3.まとめ
ネットリストとは、回路図CADにおいて部品の端子間の接続情報を記載したテキストデータのことです。
以上、「ネットリスト」についてでした。