今回は、「デザインエディタのエラーメッセージが出て回路図が開けなくなった場合の対処法」について記述していきます。
※CR8000を使用していた際のメモです。
1.初めに
つい先程までは普通に回路図を編集していたのに、突然以下のようなメッセージが表示されるようになり、回路図を開けなくなったことはありませんか?
今回は、このエラーメッセージが出た場合の対処法についてのメモとなります。
2.デザインエディタのエラーメッセージが出て回路図が開けなくなった場合の対処法
まず最初に結論から述べておくと、回路図データを収納する大元となるフォルダのどこかに“全角表記”のフォルダがあるとこのエラーメッセージが出てきます。
このエラーメッセージが出てくる直前に、フォルダの移行をしませんでしたか?
デスクトップに置いておいたフォルダを別のフォルダに入れたり、共有フォルダに移動したり…それが原因です。
空白文字はスペースのことでしょうけど、“2バイト文字”とか書かれても意味を汲み取れない人って少なくないと思うんですよね。
ソフト開発を行っている人なら理解できそうですが、他の人は疑問符が浮かんでもおかしくないです。
私もソフト系はサッパリでしたので、最初はファイルがぶっ壊れたのかと思いましたよ(笑)
3.個人的な検証結果
ここからは、このエラーメッセージが出た時に対処法を調べても全然出てこなかったので、自分で検証した時のメモ書きとなります。
まず、“全角表記”と言われたらどんな文字を想像するでしょうか?
真っ先に思い浮かぶのは、ひらがなや漢字かと思います。
実際、ひらがなや漢字を含んだフォルダに回路図データを移動すると、エラーメッセージが表示されます。
例えば、「AAA」という「AAA.sdm」やら「AAA.cir」といった回路図用のデータが入っているフォルダがあったとします。
この回路図は問題無く開ける状態でした。
ここで、デスクトップ上に「図面置き場」というフォルダを作って、このフォルダ内にAAAフォルダを丸ごと移動したとします。
この状態だとエラーメッセージが発生します。
AAAフォルダの上の階層にひらがなと漢字を含むフォルダが存在するからです。
今度は、デスクトップ上に「ZZZ」というフォルダを作って、このフォルダ内にAAAフォルダを丸ごと移動したとします。
この状態ならエラーメッセージは発生しません。
「ZZZ」が半角英字だからです。
同様に数字もフォルダ名として問題無く使用できます。
ただし、このZZZフォルダを図面置き場フォルダに移動すると、またエラーメッセージが発生するようになります。
この場合、AAAフォルダの上の階層がZZZフォルダで、ZZZフォルダの更に上の階層が図面置き場フォルダとなっています。
このように、遡ってどこかにひらがな・漢字が含まれているフォルダがある場合もアウトなのです。
では、デスクトップ上に「XXX」というフォルダを作って、このフォルダ内にAAAフォルダを丸ごと移動したとします。
この状態ならエラーメッセージは出ません…というのは嘘です。
エラーメッセージが表示されます。
何故かと言うと、フォルダ名が「XXX」ではなく「XXX」になっているからです。
全角英字は“2バイト文字”に含まれるんです。
だから“全角表記”だとダメだと述べたわけです。
逆に言えば、(空白を除いて)“半角表記”なら英数字でもアンダーバーでも使用可能なので、置き場名を編集する場合は「半角にする」という点を頭の片隅に置いておきましょう。
ちなみに、デスクトップはひらがなのはずなのに何故問題無く回路図を開けるのかと言うと、「デスクトップ」ではなく「Desktop」と認識されるからです。
そもそも、デスクトップ上で開けないならどのフォルダでも開けないし、当たり前ではあるんですけどね。
以上、「デザインエディタのエラーメッセージが出て回路図が開けなくなった場合の対処法」についてでした。