今回は「自分でショートカットキーを設定する方法(クイックアクセスツールバーの使い方)」についてです。
1.初めに
Excelには様々なコマンドが存在しますが、その中でも頻繁に使用するコマンドがあるかと思います。
私の場合、□や○などの各図形、テキストボックス、オブジェクトの選択なんかをよく使います。
これらの機能ですが、リボン(上部の「ファイル」や「挿入」など機能が表示されたエリアのこと)のどこにあるかを覚えていなければなりませんし、そもそも覚えていたとしても辿り着くまでが結構手間です。
そこで、今回はクイックアクセスツールバーというものを編集することで、自分でショートカットキーを設定する方法について解説していこうと思います。
この設定をすれば、よく使用するコマンドをワンクリックで実行できるようになりますし、コマンド入力で実行することも可能です。
ちなみに、クイックアクセスツールバーという機能は、Excel以外にもWordやPowerPointにも付いていますので、そちらでも設定可能です。
2.クイックアクセスツールバーを表示する
クイックアクセスツールバーを編集する以前に、クイックアクセスツールバーが非表示になっている可能性があるので、まずはクイックアクセスツールバーの表示方法から記述していきます。
Excelというアプリのユーザーインターフェースが一新される際にクイックアクセスツールバーが消えた事例なんかもあるらしいので、一応の記述です。
クイックアクセスツールバーが表示されていない状態は、以下のような見た目になっています。

クイックアクセスツールバーを表示すると、以下のように変化します。

自動保存やらフロッピーディスクのマークやらが増えているでしょう?
この部分がクイックアクセスツールバーです。
さて、クイックアクセスツールバーを表示する方法ですが、マウスカーソルをリボンの「ホーム」でも「挿入」でも何でも良いので、右クリックしてください。
すると、「クイックアクセスツールバーを表示する」という選択肢が出てきますので、これをクリックします。
これでクイックアクセスツールバーを表示できます。非表示にしたい場合も、リボンの右クリックから変更可能になっています。

3.クイックアクセスツールバーを編集する
では、クイックアクセスツールバーを編集する方法についての解説に移ります。
まず、「ファイル」から「その他」→「オプション」を選択してExcelのオプションを開きます。
もしくは、「クイックアクセスツールバーのユーザー設定」のプルダウンから「その他のコマンド」を選択してください。

Excelのオプションの項目の中に「クイックアクセスツールバー」が存在しますので、それを選択します。

後は見てわかる通り、「コマンドの選択」(図5画面左側)でクイックアクセスツールバーに追加したい項目を選択して「追加」を押すだけです。
こうすることで、「クイックアクセスツールバーのユーザー設定」(図5画面右側)にコマンドが追加されます。
クイックアクセスツールバーに表示する順番も下図の赤枠部分の矢印を押して「OK」を押すことで変更可能です。

4.もっと手っ取り早くクイックアクセスツールバーにコマンドを追加する
上記の方法でクイックアクセスツールバーを編集できるのですが、この方法だとある問題点が存在します。
それは、クイックアクセスツールバーに追加したいコマンドが微妙に探しづらいという点です。
やってみればわかります。
リボンのどこに含まれているコマンドなのか確認して、五十音順で該当するコマンドを探すわけですからね。
中々骨が折れるんですよ。
ということで、もっと手っ取り早くクイックアクセスツールバーにコマンドを追加する方法も書いておきます。
例えば、「ホーム」にある「セルを結合して中央揃え」のコマンドをクイックアクセスツールバーに追加したかったとします。
この場合、「セルを結合して中央揃え」にカーソルを合わせて右クリックしましょう。
すると、「クイックアクセスツールバーに追加する」という項目が出てきます。

これをクリックするだけで、クイックアクセスツールバーに「セルを結合して中央揃え」コマンドを追加することができます。
逆に、クイックアクセスツールバーからコマンドを消したい場合も、該当するコマンドにカーソルを合わせて右クリックからの「クイックアクセスツールバーから削除」を選択するだけで済みます。
コマンドの順番は弄れませんが、コマンドの追加・削除だけに照準を絞るとこの方法が一番わかりやすくて効率的かと思います。
5.ショートカットキーの使い方
一番最初に述べていますが、クイックアクセスツールバーでコマンドを設定することで、自分なりのショートカットキーを作ることができます。
クイックアクセスツールバーによく使用するコマンドを追加したら、Altキーを押してみてください。
すると、以下のように表示されます。

なんか数字が表示されていますね。
これがショートカットキーになります。
例えば図8では、「6」が「印刷プレビュー」になっています。
なので、Altキーを押した後に「6」を押すと、それだけで印刷プレビューが開かれます。
クイックアクセスツールバーにコマンドを表示する順番は自分で編集できますので、この順番を弄れば自分で「Altキーの次に○○を押せば△△コマンドを実行する」というショートカットキーを作成できるわけです。
この機能が割と便利なんですよね。
ちなみに、ここでリボンに該当する箇所を選択した場合、そのリボン内のコマンドのショートカットキーが表示されます。

ここまで来ると直接クリックした方が早いんじゃないかと思いますね。
太字にしたいならctrl+Bでも対応できますし…。
以上、「自分でショートカットキーを設定する方法(クイックアクセスツールバーの使い方)」についてでした。