【FPの手引き】 投資信託とは何なのか?ファンドとは何なのか?

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家庭を築いて子供が何人欲しいだとか、とにかくお金を稼ぎたいだとか、誰しも将来を夢見ることはあると思います。
ただ、どんな願いがあるにしろ、この世の中では“お金”が大切になります。
そのために、貯金をしたり、保険に入ったり、投資をしてみたり、色々とやり繰りしなければならないことがあるんですよね。
そんな人生設計の知識が関係するファイナンシャルプランナー(FP)について紹介していきます。

今回は「投資信託とは何なのか?ファンドとは何なのか?」についてです。

1.初めに

これまでの記事で個別株に関する解説は軒並み終えました。
それらの解説を読んで、こう思いませんでしたか?
『考えることが多くて自分には無理そう』だと。

そもそも株式投資について調べていないという人もいるでしょうけど、株式投資をしている人は2025年度の街頭調査で4人に1人程度しかいないというデータもあります。
株式投資に敷居の高さを感じて手を出していないという人は少なくないんですよ。
この調査だって、新NISAの口座を開設しただけで実際に投資をしてはいない人とかも混ざっていそうですしね。

ただ、株式投資には自分で考えずにプロに丸投げする手法も存在します。
今回はそんな手法の一つである投資信託についてまとめていきます。

2.投資信託とは?

投資信託とは、多数の投資家から集めた資金を基に投資運用の専門家が株式・債券・不動産・海外資産などに分散投資をし、その運用で得た利益を投資家に還元する仕組みの金融商品のことです。
簡単に言えば、お金を預けるとプロが代わりに資産運用してくれる投資のパッケージ商品が投資信託に当たります。

文字通り、プロに投資用してのです。

3.投資信託とファンドの関係

投資信託について調べると、必ずファンドという用語が登場します。
ただ、このファンドという用語の使い方が滅茶苦茶で、書籍でもいい加減な使い方をされていて混乱することがあります。

ファンドとは、集めたお金を運用する仕組み全般のことを指しています。
それに対して投資信託は、一般の個人が買えるように日本の法律に基づいて作られた公募型のファンドのことを指しています
要するに、投資信託はファンドの一種なんですよ。

そんな関係なので、投資信託の種類のことをファンドと呼んでいることがあります。

いつか解説する用語も出してしまいますが、投資信託・ETF(上場投資信託)・VC(ベンチャーキャピタル)・PE(プライベートエクイティ)・REIT(不動産ファンド)、これ全部ファンドの一種です。
一般人に関わってくるファンドは、投資信託とETFくらいじゃないですかね?
とにかく、証券会社のWebサイトなどで○○ファンド・△△インデックスファンド・××バランスファンドのような用語を見かけたら、それは全部投資信託のことだと思っておけば大丈夫です

ちなみに、ファンドは仕組みのことを指しているのですが、ファンドの運用資金のことまでファンドと呼んでいる書籍を読んだことがあります。
ファンドという器の中には投資家から集めた運用資金が入っているから言いたいことは一応理解できるのですが、書籍で誤用するなよとは思いますね。

4.投資信託のメリット

投資信託のメリットは、以下のようなものがあります。

  • プロに任せられる
  • 少額から始められる
  • 分散投資が容易

プロに任せられる

投資信託は、お金を投資のプロに預けて、代わりに運用をしてもらう金融商品を指しています。
その為、どこに投資するのかはプロの判断による為、自分でどこの株式を売買するのかを一つ一つ選択する必要がありません

目論見書という投資信託の目的・特色・方針・リスクなどが記載されている説明書が存在するので、目論見書からどんな視点でどんな投資先を考えているのかを確認し、納得のいく内容だったら投資を任せることができるのです。
目論見書の視点に沿った銘柄をプロが選定してくれているので、全部プロに任せられるという点が大きいですね。

また、毎月何円投資するという具合に自動積立投資することも可能なので、全体的に余計な手間がかからないのがメリットと言えます。

ちなみに、投資信託の運用実績・運用状況がわかる運用報告書というものも用意されているので、そちらも投資の参考になります。

少額から始められる

投資に使える資金が無い…と困っている方もいるでしょう。
投資信託は、安いものなら100円から始められるようなものも存在します
非常に手軽に始められるんですね。

いくら投資することが大事とはいえ、流石にそこまで少額になると個人的には投資する意味に疑問は持ちますけども…。
まあ、やらないよりはマシかな…。

分散投資が容易

投資信託はその種類にもよりますが、数百~数千銘柄に投資していることが珍しくありません。
要するに、ある投資信託をすれば、それだけで結構な分散投資になることがあります。

1つのモノ(株式・不動産・金など)に投資し過ぎるとそのモノの価値が暴落した時に大きなダメージを追うので、分散投資は基本です。
株式においても一つの銘柄に全力投資するのはリスクなんですよ。

でも自分で分散投資しようとすると一つ一つの銘柄を調査して売買しなければなりません。
それが面倒だと感じる方には便利な投資方法だということです。

5.投資信託のデメリット

投資信託のデメリットは、以下のようなものがあります。

  • 手数料がかかる
  • 元本は保証されない
  • ファンドの質に差がある

手数料がかかる

投資信託においては、どこの銘柄に投資するか考えたり実際に運用するのは専門家の方です。
投資家は専門家に資金提供するだけで、専門家が運用で得た利益を還元してもらえます。
この関係ってフェアではないですよね?
専門家が面倒ごとを全て請け負っている状態なので、専門家にも正当な報酬が必要なんですよ。
その為、購入時手数料(販売手数料)・信託報酬(運用管理費用)・信託財産留保額などがかかる場合があります。

購入時手数料(販売手数料)はその名の通り、ファンドを買う時にかかる手数料のことです
昨今は購入時手数料は無料になっていることが多いです。
購入手数料がかからないファンドはノーロードと呼ばれます。

信託報酬(運用管理費用)は、ファンドを保有している間、信託財産(投資信託のために集められた資金とその資金で買った資産を一纏めにした独立した財産のこと)から毎日少しずつ差し引かれる費用です
専門家・運用会社への管理費用だと思ってくれればいいです。

また別途まとめるつもりですが、ファンドの販売会社・運用会社(委託者)・管理会社(受託者)などが存在する為、それら全てにかかる手間賃がすべてここに含まれます。
年率0.1%や0.15%という具合に記載されていて、信託報酬は少なければ少ないほど長期保有に有利となります。
投資信託における手数料はほぼこの信託報酬となります

信託財産留保額はファンドの売却時にかかることがある手数料のことです
ファンドを解約すると、その分株式などを売却することになります。
ただ、この売却時の手数料って、構造上の問題でファンドを解約した人じゃなくて今もなおファンドを契約している投資家たちが払うことになっちゃうんですよね。
なので、公平性を保つために解約を申し出た投資家から信託財産留保額として徴収することになっています

ただ、こちらも昨今は無料になっていることが多いです。
上記のような負担は投資家が請け負うわけです。
まあ、全部専門家にぶん投げてるので、それぐらいは当然だと思いますけどね。

元本は保証されない

投資信託は投資の専門家に任せて投資するわけですが、当然ながらその投資は必ずしも上手くいくわけではありません。
社会の情勢をすべて読める人なんているわけがないですからね。

その為、元本割れを起こす可能性があります。
投資においてノーリスクはあり得ないので、そこは覚悟しましょう。

ファンドの質に差がある

ファンドは、市場のニーズに合わせて今もなお増え続けています。
米国株ブームになればS&P500やNASDAQ連動ファンドが増えますし、オルカン人気が高まれば全世界株式ファンドが増えます。
S&P500とかオルカンの解説はまた別途しますが、とりあえずはその時々の流行りに応じたファンドが色んな専門家・運用会社が作られるのです。

それらのファンドは他所のファンドとの差別化を図るために、他所より手数料を低くなっている・他所には含まれていない投資対象が含まれている・独自の運用戦略をしている等の特色を出してきます。
ファンドは金融庁の規制のもとで作られているのですが、実は詐欺や極端に危険な商品を防ぐための最低限のルールを作っているだけで、“ファンドの質を保証する仕組みはありません
その為、ファンドを考えた専門家・運用会社によって、ファンドの質が大きく異なってきます

ファンドの質が玉石混交になっているので、よく考えてファンドを選ぶ必要があるのです。
そこも面倒に感じるので、世間一般ではとりあえずS&P500やオルカンに投資しておけという流れが出来ているわけです。

以上、投資信託とは何なのか?ファンドとは何なのか?についてでした。