【物理の雑学】 ベクトルとスカラーの違いとは?

物理
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電気電子系の勉強を行う上で、昔学校で習った物理の知識が微妙に必要なことがあります。
なので、少し詳しく学び直し、まとめてみました。

今回は、「ベクトルとスカラーの違い」についての説明です。

1.初めに

ベクトルとスカラーという用語を聞いたことはあるでしょうか?
ベクトルはとある小説のアクセ○○ータさんが操作するなど、娯楽物の登場人物が取り扱うことが多いので聞く機会はそこそこあるかと思います。
その能力の性質上、大体強キャラなんですよね。

そんなベクトルとよくセットで登場する概念がスカラーです。

今回は、ベクトルとスカラーとはそれぞれどんな意味なのかを解説していこうと思います。

2.ベクトルとは?

ベクトル[vector]とは、大きさと向きを持った量のことです。

例えば、道に迷ったので通りすがりの人に道を開いたとします。
人の良さそうな老夫婦でした。

すると、「北東に2km」とか「今見ている方向から右斜め前方に2km」という具合に丁寧に目的地を教えてくれました。
この表現方法がベクトルに当たります
“距離が2kmである”という部分が“大きさ”“北東・右斜め前方”という部分が“向き”に当たるわけです。
要するに、矢印で表せる量はベクトルなんです。

ベクトル量としては、力・速度・加速度などが該当します。
何れも向きがあるでしょう?

3.スカラーとは?

スカラー[scalar]とは、大きさのみを表現する量のことです。

例えば、道に迷ったので通りすがりの人に道を開いたとします。
舌打ちをバレないようにしているつもりの感じの悪いおっさんでした。

すると、『2km先にあるよ』とだけ言って立ち去っていきました。
さて、どの方向に2km進めば良いのでしょうか?
この表現方法がスカラーに当たります
“距離が2kmである”という部分が“大きさ”を表しているわけですが、向きの情報が無いんです
ベクトルと違って矢印では表せないんですね。

スカラー量としては、質量・長さ・面積・温度・通貨などが該当します。
何れも向きが無いでしょう?

4.ベクトルとスカラーの違い

ベクトルとスカラーの違いは何となく理解してくれたかとは思います。
ベクトルもスカラーも量を表しますが、向きの情報が有る/無いという部分が違いなのです

以上、「ベクトルとスカラーの違い」についての説明でした。