今回は、『機械』と『器械』の意味の違いについてです。
基本的に結論だけ見ておけば知りたいであろう内容は載っていると思います。
より詳しく、雑学として知っておきたい場合は以降の項にも目を通してみましょう。
1.結論
「機械」は複雑な装置のこと、「器械」は単純な道具のことです。
2.辞書から考える
辞書で「機械」と「器械」について調べると、同じ意味として取り扱われています。
1 動力を受けて、目的に応じた一定の運動・仕事をするもの。
2 実験・測定・運動競技などに使う装置・道具。
3 自分の意思を失ったように、指令どおりに動いたり、物事を繰り返したりすること。
[補説] 「工作機械」「包装機械」のように、動力を用いて操作する装置(マシン)を「機械」、「測定器械」「光学器械」のように、人間が直接動かし、比較的小型で小規模な装置や道具(インストルメント)を「器械」と使い分けることが多い。
書名別項。→機械
引用:weblio国語辞典 デジタル大辞泉
3.標準統合辞書から考える
PCで日本語入力をする時に漢字に変換するためにスペースキーを押しますよね?
その際、予測される候補がいくつか出てきて、場合によっては簡単な意味が表示されます。
この候補が標準統合辞書という名前だったので、「きかい」についても確認してみました。
すると、以下のように表示されます。
「機械」…[一般的][複雑]装置「精密機械の発達,工作機械」
「器械」…[限定的][単純・小型]道具「器機体操」
「複雑な装置」と「単純な道具」という違いがあるようですね。
4.漢字から考える
標準統合辞書の意味から違いはわかりましたが、「機」と「器」という漢字からも違いを見出せないか確認していきます。
「機」という漢字は、[細かい部品の組み合わせで働く仕掛け・物事を動かす中心]という意味を持ちます。
それに対して「器」という漢字は、[入れ物・一定の形に作られた道具]という意味を持ちます。
つまり、PC・TV・スマートフォンのような色んな部品を組み合わせた装置は「機械」、鋏・物差し・メジャーのような小物・道具が「器械」と言うことになりそうですね。
5.熟語から考える
上記を踏まえて、身の回りにある「きかい」には、「機」と「器」のどちらの漢字が使用されているのかを確認してみます。
洗濯機・掃除機・扇風機・電動機・発電機・飛行機
炊飯器・消火器
こうして区別してみると、確かに構造が単純なものと複雑なもので大体分かれていますね。
扇風機と炊飯器はどちらとも取れそうな微妙なラインな気はしますが…。
6.補足
「機械」と「器械」の違いについて調べると、「機械」には動力があり、「器械」には動力が無いと言い切っている説明をちらほら見かけます。
確かにそんなイメージはあるのですが、どの説明を見てもソースを載せてないんですよね。
なので、何を以って言い切っているのかは甚だ疑問です。
信じるなとは言いませんが、ソースが載っていない場合は信じることは自己責任という意識を持つことをおすすめします。
そこの意識の持ち方は本ブログでも変わりません。
あくまで参考にしてください。
私が間違えて解釈している場合もあるでしょうしね。
ちなみに、「機器」と「器機」の違いも気になって調べてみたのですが、こちらは辞書で全く同じ意味となっていました。
同じ意味なので、基本的には奇をてらわずに「機器」が使用されていることが多いです。
以上、『機械』と『器械』の意味の違いについてでした。


