【基本がわかる用語解説】 IEEE 802.11とは?

用語
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普段使いしているけどよくよく考えると説明が難しい単語ってありませんか?
この記事は、私が疑問に感じた用語について調べてまとめたものとなっています。
イメージ重視で『ああ、そんな感じか』と理解したい人向けです。

今回は「IEEE 802.11」についてです。

1.初めに

わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。

残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。

なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。

2.IEEE 802.11とは?

IEEEとは、電気電子技術の専門組織である世界最大の非営利団体のことです。
この団体は規格(決まり事)も定めていて、その中にIEEE 802.11が存在します
アイ・トリプル・イー・ハチマルニテンイチイチと読みます。

IEEE 802.11は、IEEEが策定している無線LAN(Wi-Fi)の標準規格です。
802.11の部分が無線LANを指しています。
ちなみに、802.3は有線LAN、802.15はBluetoothの規格を表しています。

IEEE 802.11は2022年時点で第一世代~第六世代まで存在し、末尾に付く英小文字によってどの世代の規格なのかがわかります。

IEEE 802.11

第一世代。
2.4GHz帯の電波を使用。
最高2Mbpsで通信できる。

IEEE 802.11b

第二世代。
2.4GHz帯の電波を使用。
最高11Mbpsで通信できる。

IEEE 802.11a

第二世代。
5GHz帯の電波を使用。
最高54Mbpsで通信できる。

IEEE 802.11g

第三世代。
2.4GHz帯の電波を使用。
最高54Mbpsで通信できる。

IEEE 802.11j

第三世代。
5GHz帯の電波を使用。
最高54Mbpsで通信できる。

IEEE 802.11n

第四世代。
2.4GHz帯/5GHz帯の電波を使用。
最高600Mbpsで通信できる。
Wi-Fi 4とも呼ばれる。

IEEE 802.11ac

第五世代。
5GHz帯の電波を使用。
最高6.9Gbpsで通信できる。
Wi-Fi 5とも呼ばれる。

IEEE 802.11ad

第五世代。
60GHz帯の電波を使用。
最高6.8Gbpsで通信できる。
WiGig(ワイギグ)とも呼ばれる。

IEEE 802.11ax

第六世代。
2.4GHz帯/5GHz帯の電波を使用。
最高9.6Gbpsで通信できる。
Wi-Fi 6とも呼ばれる。

このように、対応している周波数が2.4GHz帯と5GHz帯に分かれるので、場合によっては互換性が無いです。

特徴としては、2.4GHz帯は通信速度は遅い代わりに障害物に強く5GHz帯は通信速度が速い代わりに障害物に弱いです。
部屋の中で大きなファイルを送信する場合は5GHzの方がいい感じです。
だからカラオケのJOYSOUNDのムービー送信機能は5GHzに対応した機種しか使えないのでしょうね。

ちなみに、WiGigは5GHz帯より更に障害物に弱くなるので完全に個室向きです。
あまり使用されない周波数帯なので、周りから電波干渉を受けにくいというメリットはあります。
まあ、そもそも802.11ad自体があまり普及していないから関係ないんですけどね。

3.まとめ

IEEE 802.11とは、無線LANに関する標準規格のことです。

以上、「IEEE 802.11」についてでした。