今回は「OTAとSOTAとFOTAの違い」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.OTAとSOTAとFOTAの違い
OTAとは、[Over The Air]の略称で、[無線で]という意味を持ちます。
その意味通り、OTAは無線通信自体のこと、もしくは無線通信で信号を送受信することを指しています。
ケーブルを使用して物理的に接続する有線通信ではなく、無線通信をしていることを強調する場合にOTAという用語を使用することがあります。
要するに、ワイヤレス通信であるWi-Fi・Bluetooth・携帯会社が提供する4Gなどの回線なんかがOTAに含まれるわけです。
昔はOTAでは単純な通信しかできませんでしたが、今では技術の発展により様々なことができるようになっています。
例えば、ソフトウェア(アプリケーション)やファームウェアのアップデートができるようになっています。
昔は、無線技術を搭載していない装置なんてザラにありましたので、ソフトウェアやファームウェアをアップデートするには有線接続で別のコンピュータと接続したりする必要がありました。
装置のメーカが配布するアップデートファイルがCD-ROMなどのメモリであることが普通だったからです。
それが今となっては、アップロードファイルを無線で配布し、アップデートの実行まで無線で実現できているのです。
便利な時代になったものですよね。
このように、OTA技術でソフトウェアアップデートすることをSOTA[Software OTA]、ファームウェアアップデートすることをFOTA[Firmware OTA]と呼びます。
他にも、OTA技術によりあらゆるものがインターネットと接続可能になっているわけですので、カーナビのマップ情報を無線で最新のものに更新したり、会社から自宅の家電製品の電源をON/OFFするなんてことも可能です。
物理的に接続するというプロセスを踏まなくても良くなるため、プログラムでアップデート管理できるという点も利点です。
気軽に・頻繁にアップデートできるようになるわけですので、新機能を後から追加したり小まめな修正を入れたりと、やりたい放題になるからです。
ポ○モンのス○ーレット/バイ○レットなんて良い例です。
あの世界的なゲームですが、笑えるものから笑えないものまで、数えきれないくらいバグがあったんですよ。
売りに出した初期段階ではクソゲー呼ばわりされても正直文句は言えなかったと思います。
ですが、OTAの普及によってゲームの修正まで可能になっているので、何度も何度も後から修正が行われて形になったのです。
クソゲーオブザイヤーが無くなったのもこの辺りが原因なのではないでしょうかね?
だって、クソだと指摘されたところを後から修正できるんですから。
まあ、最終的に遊べるものを提供してくれるならそれで良いんですけどね。
何だかんだでOTAはメリットが目立つわけですが、もちろんデメリットも存在します。
それは、インターネットに接続しているという点です。
インターネットは便利ですが、切っても切れない問題があるでしょう?
そう、サイバー攻撃です。
OTA技術は便利ですが、ネット回線をジャックされたら変なものをアップデートさせられるかもしれませんので、セキュリティには十分注意しましょうね。
3.まとめ
OTAとは、無線通信自体のこと、もしくは無線通信で信号を送受信することです。
特に、OTA技術でソフトウェアアップデートすることをSOTA、ファームウェアアップデートすることをFOTAと呼びます。
以上、「OTAとSOTAとFOTAの違い」についてでした。