【圧着端子情報まとめ】 ニチフ / 絶縁被覆付圧着端子(TMD形)(先開形)

電気電子
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個人的によく使用する圧着端子の情報をまとめました。
適用電線範囲・サイズ感などの簡単な情報を記載してあるので、使用用途に適していそうなら開発元のリンク先で詳細を確認するような使い方を想定しています。

このページはニチフの絶縁被覆付圧着端子(TMD形)(先開形)についてまとめています。

圧着端子の用語・基礎部分・他の種類へのリンクは以下の記事にまとめてあるので、参考にしてください。

【電気部品・電子部品の解説】 圧着端子とは? ~電線に圧着して配線の接続・分離を容易に行えるようにする部品~
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圧着端子情報

ニチフの絶縁被覆付圧着端子には、TG形TMD形TME形が存在します。
これらの違いは電線の挿入部の形状にあります。
詳しい形状の違いはページ下部の総合カタログのP42に載っています。

・TME形が電線挿入ガイドが付いた構造になっている。
・TG形及びTMD形は受注生産品である。

以上の2点から、特にこだわりが無いのならTME形を使用していれば問題ないです

参考としてR形のニチフの絶縁被覆付圧着端子の端子形状を載せておきます。

ニチフ 絶縁被覆付圧着端子 R形(100P) TMEV1.254RED
ニチフ 絶縁被覆付圧着端子 R形(100P)

TMD形(先開形)の型番は以下のようなルールで名付けられているようです。

TMD① ②Y-③

①:絶縁体の材質
⇒X:ポリカーボネート
⇒V:ポリ塩化ビニル
⇒N:ナイロン
②:適用電線の断面積の目安(mm2)
③:対応するネジ

例) 絶縁体ポリ塩化ビニル・適用電線範囲0.3~1.65mm2・M3ネジ対応の場合

TMDV 1.25Y-3

※ 圧着端子は適用電線の断面積の範囲の上限が②部分に反映されているパターンが多いのですが、ニチフではそのルールが該当しないようです。②に記された断面積を目安に考えると覚えておきましょう。
※ 先開形の場合は先端形状に微妙な違いがあり、LYタイプWタイプといったタイプがあることがあります。LYタイプの場合は”Y”が”LY”に変化する、Wタイプの場合は末尾に”W”が付くようになる、という具合に型式が変わります。

種類

圧着端子に関しては開発元企業の一覧データが大体見やすくまとめられている為、ここではより大雑把にした内容を記載しようと思います。
同じ適用電線範囲の圧着端子でも先端形状が異なり対応するネジの太さや端子幅が違う種類のものが存在しますので、その辺りの上限下限の範囲を一覧にしてまとめています
ちょうど使用したい範囲の圧着端子があったら、データシートのリンクから詳細を確認してください。

また、絶縁体の材質と適合電線の組み合わせにより絶縁体色が決定するので、その表も載せておきます。

簡易型番適用電線範囲対応ネジ太さ端子幅
TMD〇 1.25Y-〇0.3~1.65mm2
AWG22~16
2.7~6.4mm4.7~11.0mm
TMD〇 2Y-〇1.04~2.63mm2
AWG16~14
3.2~8.4mm5.8~14.0mm
TMD〇 5.5Y-〇2.63~6.64mm2
AWG12~10
4.3~6.4mm8.4~12.5mm

0.3mm2/0.5mm21.25mm22.0mm23.5mm2/5.5mm2
X:ポリカーボネート
V:ポリ塩化ビニル
N:ナイロン黄透明赤透明青透明黄透明

データシートリンク

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上記リンク先の総合カタログをご覧ください。
TMDVはP57・P58、TMDNはP61に載っています。
ただ、総合カタログにTMDXは載っていません
ミスミなどの別のサイトで表示されるデータシートに載っていることがある為、存在しないわけではないのかもしれません。