今回は、「Microsoft 365でCAA50021というエラーが出た場合の対処法」についての説明です。
目次
1.初めに
ある日、PCを起動したらOutlookやTeamsといったMicrosoft社のアプリがうまく繋がらなくなっていたという経験はありませんでしょうか?
私は、会社で割と見かけたことがあります。
前日に何かしたわけでもないのに、朝PCを起動したら以下のような不穏なマークが表示されるようになっているのです。

そんな症状ですが、原因は不明でもとりあえず再起動を繰り返していれば大体は直ります。
私もそれでなんとか乗り越えてきたのですが、先日いつもとは異なる状況になり何度再起動しても直らずにかなり焦りました。
今回はそんな現象の一つであるMicrosoft 365でCAA50021というエラーが出た場合の対処法についてまとめてみました。
2.詳しい現象について
今回発生した現象について、まずは詳しく説明します。
ここが一致していないと、本ページの対策が効くかどうかわかりませんからね。
まず、現象としてはPCを起動したらデスクトップのフォルダやショートカットが初期化され、OutlookとTeamsでエラーが発生してうまく繋がらない状態になっていました。
後者はともかく、前者は本当にヒヤッとしましたよ…。
ローカルのデータが消し飛んだのかと思いましたからね。
この前者の症状は再起動をしたら直ったのでまた別要因なのかもしれませんが、OutlookとTeamsの症状はいくら再起動しても直りませんでした。
※この現象は後日再発しました。そして、再起動後にOutlookとTeamsがおかしいままで、後程紹介する対処法を試したら即解決しました。何かしらの関連性はあるのかもしれません。
そこで、Outlookを開いて「ファイル」から「アカウント情報」を確認してみたところ、ユーザ情報がアカウントエラーになっていました。

また、OutlookとTeamsではパスワードの入力を求める画面が表示されるのでそちらを試してみても、一時的に回復することはありますが、時間経過でまた接続が途切れてパスワード入力画面が表示されるループに陥っていました。

そして、何度もパスワードを入力していると以下のような画面が表示されました。

今回は、これらの現象を解決するための方法の一部が載っているというわけです。
ちなみに、このエラーコードを調べるとMicrosoft社の『こう対処すればいいよ~』というWebページが表示されるのですが、手順に従っていたら一巡して最初の画面に戻ってわけがわからなくなりました。
Microsoft社の説明ページって個人的にすごくわかりづらいんですよね…。
3.効果のあった対策
色々調査したところ、効果があるかもしれない対処法は複数ありました。
その内、私のPCに対して実際に効果があった対処法からまずは記述していきます。
その方法は、職場または学校アカウントの再設定です。
手順を紹介していきますね。
職場または学校アカウントの再設定方法
まずは、「スタート」から「設定」を開きます。
歯車⚙のマークです。

これでWindowsの設定画面が表示されますので、この中から「アカウント」を選択します。

アカウントの設定画面左の項目の中から「職場または学校にアクセスする」を選択すると、登録されている職場またはアカウント情報が表示されます。

これを一度切断しましょう。
原因は不明だけどとにかくMicrosoft Office365のアカウントがエラーになっているので、一度接続を切って再度繋ぎ直してみようという試みですね。
切断を試みる際にメールやネットワークなどの情報が削除される旨のメッセージが表示されるかもしれませんが、特に影響は無いので無視でOKです。
ただし、後でアカウントを設定し直すので、どんなアカウントで元々登録されていたのかはしっかりと覚えておきましょうね?
復帰出来なくなるので。
切断後は時間をおいてから再起動してください。
1時間や2時間置けば良いという記述を見かけたことがあるのですが、私は3~4時間放置してからPCを再起動して、その後にアカウントを設定し直してもアカウントエラーは直りませんでした。
この時はアカウントエラーを解消するために1日中右往左往させられていたので心が折れ、そこで一旦諦めて帰宅しました。
そして、次の日にPCを起動したらアカウントエラーが消えていました。
直ったからまあ良いですけど、所々釈然としない箇所はあるんですよね。
4.個人的に効果の無かった対策
私の場合は上記の対策でアカウントエラーが直りましたが、それでも解決しないという方はいるかと思います。
そんな方のために、私が実行したけど効果の無かった対策についても記述しておきます。
もしかしたら、その対策が他の誰かのエラーには効くかもしれませんからね。
Microsoft Office365の上書きインストール
Office365のウェブサイトにアクセスして、アカウントとパスワードを入力してサインインします。
バージョンによって異なるかもしれませんが、画面右上などに「インストールなど」というプルダウンがありますので、その中から「Microsoft 365のアプリをインストールする」を選択します。
すると、Officeのインストールという項目があるはずなので、これをクリックしましょう。

この時、32bitか64bitのどちらをインストールするのかは、自分の使用しているPCを確認してください。
「スタート」→「設定」→「詳細情報」を確認すれば、何bitか記載されているはずです。
この手順で上書きインストールをすることで解決することもあるようです。
Windows資格情報を削除する
「コントロールパネル」を開き、「ユーザーアカウント」→「資格情報の管理」→「Windows資格情報」の順番に選択します。
ここに「汎用資格情報」というものが表示されるので、その中に「MicrosoftOffice16~」や「MS.Outlook~」という項目があった場合、この資格情報を削除してPCを再起動してください。
削除は、プルダウンをクリックすればそこからできます。
私の場合、これらの資格情報は無かったので、この対策は実施していません。
5.公式の解決方法は不発だった
私は一番最初にエラーコードの解決方法をネットで検索し、Microsoft Office365の公式ページに載っている方法である「Microsoft 365のライセンス認証の状態をリセットする」を実行しようとしました。
なのですが、結局途中で意味がわからなくなり、システム管理者に相談する形で解決させています。
一応、どんなことが起きたのか書いておきますね。
まず、エラーコードについて検索すると、以下のページがヒットしました。
Microsoft 365 Apps のアクティブ化エラー 0xCAA50021 – Microsoft 365 Apps | Microsoft Learn
ここに記述されている対応策の一番上の「Microsoft 365のライセンス認証の状態をリセットする」を実施し、手順通りにアプリのインストールをしようexeファイルを実行としたところ、以下のようなメッセージが表示されました。
この英文は文章として認識されなかったので、自分で手打ちして翻訳しています。
To enhance the support for Microsoft 365 customers and eliminate the requirement to download the Support and Recovery Assistant,we have integrated Microsoft Support and Recovery Assistant troubleshooters into Get Help, a built-in Windows feature.
Get Help prpvides a broader range of troubleshooters and resources, ensuring Microsoft 365 customers receive the most effective solutions for their issues.
To continue, visit Running troubleshooters in Get Help.
Microsoft 365の顧客に対するサポートを強化し、サポートと回復アシスタントをダウンロードする必要性をなくすために、Microsoftサポートと回復アシスタントのトラブルシューターをWindowsの組み込み機能であるGet Helpに統合しました。
Get Helpは、より広範なトラブルシューターとリソースを提供し、Microsoft 365の顧客が問題に対する最も効果的なソリューションを受けられるようにします。
続きは、Get Helpでトラブルシューティングを実行するをご覧ください。
まとめると、『「Get Help(※ただのヘルプのことだった)」を開いて、トラブルシューティングを実行すれば良い』ということらしいです。
いや、exeファイルの実行は必要だったの?
統合したなら最初からこんなものダウンロードさせないでくれませんかね…。
それこそヘルプのページに最初から書いて欲しかったです。
仕方がないので「Get Help」を開きました。
「Get Help」の開き方は、また別のページに記載されています。
About Get Help – Microsoft Support
ここには、以下のように記述されています。

なのですが、私のPCでは検索ボックスに「ヘルプを表示」と入力しても該当する項目がありませんでした。
そこで“「ヘルプ」を開く”のボタンを押したところ、「問い合わせ」というものが開かれました。

「問い合わせ」で検索すればヒットするので、私のPCでは「ヘルプを表示」=「問い合わせ」みたいですね。
…最初からボタンのショートカットだけ置いておくか、使用するPCによって名称が異なる可能性があると書いておけば紛らわしくならないような気がする。
ここで「ライセンス認証の状態をリセット」と検索すると、何やら推奨される解決策というものが表示されます。

これを選択すると、「Microsoft 365のライセンス認証の状態をリセットする」が再度開かれます。
要するに、無駄にたらい回しにされた挙句、スタート地点に戻されたんですね。
その後、ああでもないこうでもないと色々調べて、やっと「Microsoft 365 のトラブルシューティング ツール」のページに辿り着き、ここにあるライセンス認証のトラブルシューティングを実行しました。
Microsoft 365 のトラブルシューティング ツール – Microsoft サポート
そして、原因不明だからシステム管理者に問い合わせろと出てきたというわけです。
正直、腹が立ったとかそういうレベルでは無かったです。
以上、「Microsoft 365でCAA50021というエラーが出た場合の対処法」についてでした。