【圧着端子情報まとめ】 JST / ビニル絶縁付丸形端子

電気電子
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個人的によく使用する圧着端子の情報をまとめました。
適用電線範囲・サイズ感などの簡単な情報を記載してあるので、使用用途に適していそうなら開発元のリンク先で詳細を確認するような使い方を想定しています。

このページはJSTのビニル絶縁付丸形端子についてまとめています。

※ JST=日本圧着端子製造株式会社

圧着端子の用語・基礎部分・他の種類へのリンクは以下の記事にまとめてあるので、参考にしてください。

【電気部品・電子部品の解説】 圧着端子とは? ~電線に圧着して配線の接続・分離を容易に行えるようにする部品~
電気の仕事をしていると様々な部品を用いる機会が出てきます。この記事では、そんな部品について基本からわかりやすく解説していけたらと思っています。今回は圧着端子についてまとめてみました。
圧着端子情報一覧
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圧着端子情報

JSTのビニル絶縁付丸形端子はストレート形F形があります。
この2つは絶縁部分の形状が異なります。
ストレート形が下図左、F形が下図右のような形状になっています。

ストレート形の型番は以下のようなルールで名付けられているようです。
VinylのVの後ろに適用電線範囲と対応するネジの情報が続いている感じですね。

V①-②

①:適用電線の断面積の範囲の上限(mm2)
②:対応するネジ

例) 適用電線範囲0.2~0.5mm2・M3ネジ対応の場合

V0.5-3

F形の型番は以下のようなルールで名付けられているようです。
F形のFにVinylのV、その後ろに適用電線範囲と対応するネジの情報が続いている感じですね。

FV①-②

①:適用電線の断面積の範囲の上限(mm2)
②:対応するネジ

例) 適用電線範囲0.25~1.65mm2・M6ネジ対応の場合

FV1.25-6

※ AWG表記にするとAWG22(0.3mm2)~AWG16(1.25mm2)という表し方になるので①部分が「1.25」になっているのだと思われます。

種類

圧着端子に関しては開発元企業の一覧データが大体見やすくまとめられている為、ここではより大雑把にした内容を記載しようと思います。
同じ適用電線範囲の圧着端子でも先端形状が異なり対応するネジの太さや端子幅が違う種類のものが存在しますので、その辺りの上限下限の範囲を一覧にしてまとめています
ちょうど使用したい範囲の圧着端子があったら、データシートのリンクから詳細を確認してください。

【ストレート形】

簡易型番適用電線範囲対応ネジ太さ端子幅絶縁部色
V0.5-〇〇0.2~0.5mm2
AWG24~20
2.2~5.3mm5.2~8.0mm
V1.25-〇〇0.25~1.65mm2
AWG22~16
2.2~10.5mm5.5~13.6mm
V2-〇〇1.04~2.63mm2
AWG16~14
2.2~21.0mm5.5~27.0mm
V5.5-〇〇2.63~6.64mm2
AWG12~10
3.2~21.0mm7.2~32.0mm

【F形】

簡易型番適用電線範囲対応ネジ太さ端子幅絶縁部色
FV0.5-〇〇0.2~0.5mm2
AWG24~20
2.2~6.4mm5.2~9.4mm
FV1.25-〇〇0.25~1.65mm2
AWG22~16
2.2~10.5mm5.5~13.6mm
FV2-〇〇1.04~2.63mm2
AWG16~14
3.2~21.0mm5.5~27.0mm
FV5.5-〇〇2.63~6.64mm2
AWG12~10
3.2~21.0mm7.2~32.0mm

データシートリンク

日本圧着端子製造株式会社

※ 上記リンクのカタログにナイロン絶縁付丸形端子及びビニル絶縁付丸形端子の情報が記載されています。